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シベリア鉄道を活用した初のコンテナ輸送便が到着
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... 2022年2月16日, Sputnik 日本
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2021年9月、ロシア鉄道とロシア郵便は、コンテナ輸送と貨物輸送(オンラインショップ商品、リテイル商品、その他、中小企業の積載貨物など)を共同で行うことで合意した。2021年12月に輸送試験が行われ、2022年1月に、電子商取引で購入された商品を乗せた最初のコンテナがシベリア鉄道のナホトカ・ヴォストーチナヤ駅からエカテリンブルク駅に向け出発した。列車は郵便物を載せた24の大型コンテナで構成された。今後、同様のサービスが、ノヴォシビルスク、カザンなど、ロシア郵便の輸送センターがあるその他の都市に向けても拡大される計画となっている。これに関連し、公開株式会社「トランスコンテナ」社、販売・クライアント・サービス管理部のニキータ・プシカリョフ部長は、「スプートニク」からの取材に対し、次のように述べている。また先週、シベリア鉄道を活用した日本から欧州諸国向けの初の冷蔵コンテナが、通常のコンテナとほぼ同時に出発した。これはロシア鉄道、日本の国土交通省、輸送業者FESCOの共同プロジェクトの一環として実現したものである。神戸と富山で積み込まれたコンテナは、FESCOの海上サービスでウラジオストクの港へと運ばれた後、FESCOの定期コンテナ列車でサンクトペテルブルクへと輸送される。そしてその後、コンテナは海路で、ベルギー、ドイツ、オランダなどの目的地へと送り届けられる。コンテナに積み込まれる商品は、食品、飲料、医薬品など、保管や輸送のための特別な条件を必要とするものである。一定の温度を保つ必要がある貨物の輸送を担うのは、FESCO傘下の冷蔵物流大手「ダリレフトランス」社である。「ダリレフトランス」社は、2,800本の冷蔵コンテナと300以上のプラットフォームを所有しており、独自の設備をベースに、あらゆる方面への輸送を行っている。「このルートのメリットは、何よりも、従来のスエズ運河周りのルートに比べて、非常に短い期間で輸送を実現できることです」と「ダリレフトランス」社のアンドレイ・グレチキン社長は指摘する。「しかも、このルートがあることで、利用者は輸送のルートを選ぶことができるようになり、たとえば昨年のスエズ運河封鎖事故といったような不可抗力的な事態が発生した場合、すぐに別のルートで貨物を送ることが可能になるのです」。温度や湿度を調節し、一定に保つことができる冷蔵コンテナは、日本とシベリア鉄道が手がける新たな輸送分野である。シベリア鉄道を利用し、短い期間で日本から欧州向けの貨物輸送を行うトランジット輸送(シベリア・ランド・ブリッジ)は、FESCOとロシア鉄道により2019年、スタートした。そのときの横浜港からポーランドのヴロツワフまでの輸送にかかる日数は19日だったが、スエズ運河を通過した海上輸送にかかる日数が45日ほどであることを考えれば、これは大幅な短縮を実現するものである。一方、ウラジオストクからサンクトペテルブルクへの冷蔵コンテナ輸送は、日本から欧州に向けたトランジット輸送の一つの方向性にすぎないとグレチキン社長は述べている。
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シベリア鉄道 日本, 経済ニュース, ビズネスニュース
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シベリア鉄道を活用した初のコンテナ輸送便が到着
2022年2月16日, 16:32 (更新: 2022年2月16日, 16:45) 2022年初頭、極東から西に向かうシベリア鉄道によるコンテナ輸送が活発化している。このルートでのコンテナ輸送は以前から行われており、日本の中古車が大量に運ばれた1990年代の初頭から半ばにかけてはきわめて需要が高かった。しかし、その後、右ハンドルの複数の車種のロシアへの輸入制限が行われたことや、中古車そのものに対する需要が低下したことにより、コンテナ輸送の需要にも多大な影響が出た。しかし、最近になり、電子商取引が急増、それに伴う貨物輸送量が増大したことから、輸送システムの見直しが求められるようになった。
2021年9月、ロシア鉄道とロシア郵便は、コンテナ輸送と貨物輸送(オンラインショップ商品、リテイル商品、その他、中小企業の積載貨物など)を共同で行うことで合意した。2021年12月に輸送試験が行われ、2022年1月に、電子商取引で購入された商品を乗せた最初のコンテナがシベリア鉄道のナホトカ・ヴォストーチナヤ駅からエカテリンブルク駅に向け出発した。列車は郵便物を載せた24の大型コンテナで構成された。今後、同様のサービスが、ノヴォシビルスク、カザンなど、ロシア郵便の輸送センターがあるその他の都市に向けても拡大される計画となっている。
これに関連し、公開株式会社「トランスコンテナ」社、販売・クライアント・サービス管理部のニキータ・プシカリョフ部長は、「スプートニク」からの取材に対し、次のように述べている。
「コンテナというのはもっとも近代的で、もっとも万能で、また技術力のある輸送方法です。というのも、コンテナ輸送は輸送のプロセスを最適化し、輸送に要する時間を短縮し、また小口輸送が可能となることで新たな市場を開拓することができるからです。電子商取引で扱われる商品のコンテナ輸送は、アジア太平洋諸国からの貨物を、極東を通過して輸送する新たなスキームです。しかも、コンテナ輸送サービスにはさらにいくつもの利点があります。それは、列車は常時そこにあるということ、輸送のスピードが早いこと、また運行が定期的で、かつ厳しくスケジュール管理されていることで、輸送にかかる時間を正確に把握することができるということです。アジア太平洋諸国からロシアおよび欧州に向けた輸送の規模が増加していることを考慮すれば、それに代わる標準の郵便物や貨物を積んだコンテナ輸送を新たに行うことで、顧客は輸送にかかる日数やスケジュールを基に、自身にとって最適な手段を選ぶことができるようになります。輸送試験は成功したものとみなされ、近く、わたしたちは100本のコンテナから成る電子商取引の貨物を、極東経由のルートで輸送することにしています。将来的には、中国からの貨物も同様のコンテナで輸送したいと考えています」。
また先週、シベリア鉄道を活用した日本から欧州諸国向けの初の冷蔵コンテナが、通常のコンテナとほぼ同時に出発した。
これはロシア鉄道、日本の国土交通省、輸送業者FESCOの共同プロジェクトの一環として実現したものである。
神戸と富山で積み込まれたコンテナは、FESCOの海上サービスでウラジオストクの港へと運ばれた後、FESCOの定期コンテナ列車でサンクトペテルブルクへと輸送される。そしてその後、コンテナは海路で、ベルギー、ドイツ、オランダなどの目的地へと送り届けられる。コンテナに積み込まれる商品は、食品、飲料、医薬品など、保管や輸送のための特別な条件を必要とするものである。一定の温度を保つ必要がある貨物の輸送を担うのは、FESCO傘下の冷蔵物流大手「ダリレフトランス」社である。「ダリレフトランス」社は、2,800本の冷蔵コンテナと300以上のプラットフォームを所有しており、独自の設備をベースに、あらゆる方面への輸送を行っている。
「このルートのメリットは、何よりも、従来のスエズ運河周りのルートに比べて、非常に短い期間で輸送を実現できることです」と「ダリレフトランス」社のアンドレイ・グレチキン社長は指摘する。「しかも、このルートがあることで、利用者は輸送のルートを選ぶことができるようになり、たとえば昨年のスエズ運河封鎖事故といったような不可抗力的な事態が発生した場合、すぐに別のルートで貨物を送ることが可能になるのです」。
温度や湿度を調節し、一定に保つことができる冷蔵コンテナは、日本とシベリア鉄道が手がける新たな輸送分野である。シベリア鉄道を利用し、短い期間で日本から欧州向けの貨物輸送を行うトランジット輸送(シベリア・ランド・ブリッジ)は、FESCOとロシア鉄道により2019年、スタートした。そのときの横浜港からポーランドのヴロツワフまでの輸送にかかる日数は19日だったが、スエズ運河を通過した海上輸送にかかる日数が45日ほどであることを考えれば、これは大幅な短縮を実現するものである。
一方、ウラジオストクからサンクトペテルブルクへの冷蔵コンテナ輸送は、日本から欧州に向けたトランジット輸送の一つの方向性にすぎないとグレチキン社長は述べている。
「冷蔵コンテナ輸送の利用に対する需要というものは、保管や輸送に対する顧客の要望から生まれたものです。弊社は、一つの列車に、トランジット輸送貨物、輸出入貨物、ロシア国内の郵便物を混載することができることから、現在、列車は毎週、運行されています。これが、弊社のサービスの大きな利点です。つまり、冷蔵貨物やその他の貨物が一定量集まるまで待つ必要がないのです」。