ウクライナ危機を背景にしたパラリンピック ロシア選手を待ち受けるものとは?

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北京五輪 カーリング - Sputnik 日本, 1920, 01.03.2022
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3月4日から、第13回冬季パラリンピックが始まる。50か国からおよそ736人が出場する予定だ。もちろんパラリンピックは、オリンピックよりも注目度という点では低いが、パラリンピックでは白熱する競技が行われ、選手にとっては、もしかしたら、オリンピックに出る選手よりも、この祭典に出場することは、大きな意味をもつかもしれない。パラリンピックを行い、成功に導くことは、ホスト国にとって重要だ。しかし未だに解決を見ていないロシアとウクライナをめぐる対決は、パラリンピックから気をそらすだけではなく、パラリンピック開催の背景事情を暗くするものである。
中国の公式見解は、ロシアを非難したり経済制裁に加わることなく、それでいて両者に対話を呼びかけるという、中立なものだ。2月25日、ロシアのプーチン大統領との電話会談で、中国の習近平国家主席は次のように述べた。「最近、ウクライナ東部における状況は劇的に変化しており、国際社会の強い注目を集めている。中国は、ロシアとウクライナが対話によってこの問題を調整することを支持する。」この言葉は、中国中央テレビが伝えている。
ロシアのスポーツジャーナリスト連盟、ニコライ・ドルゴポロフ会長は、スプートニクに対し次のように見解を述べた。
「パラリンピック参加選手が、大会の運営側からも、観客からも、敵対心がこもった態度を取られたり、何かを言われたりすることはないからだ。参加選手たちは、オリンピックの時と同様、「バブル」の中で生活する事になる。その中で選手間の交流は禁じられていない。もしかしたら、いくつかの国の代表選手たちは、ロシア選手と交流することはないかもしれないし、ジャーナリストから難癖をつけられるかもしれないが、それは少なくとも中国の記者ではない。もし今回のパラリンピックがヨーロッパのどこかの国で行われていたらと思うと、想像するのが難しい。
ロシアの選手たちは気候条件や時差を考慮した準備をしてきたが、それだけではない。非常に経験豊かなリーダー、ロシアパラリンピック委員会のパーベル・ロジコフ会長は、自身と、仲間の立場を貫くことができる人物だ。今、国際パラリンピック委員会の会長は、ブラジルの代表であるアンドリュー・パーソンズが務めている。会長が誰であるかによって多くのことが変わってくる。例えばトーマス・バッハ氏は、スポーツ外交にはふさわしくない言動をした。しかし今回、パラリンピックの状況は緊張したものにはならないと思う。それは参加選手にとって大変重要なことだ。いくつ金を取れるか、どれだけメダルを取れるかは重要ではない。参加すること、それ自体が功績だ。何しろ選手たちは、自分自身に打ち勝つのだから。」
2月28日、ロシアとウクライナのそれぞれの代表は交渉を追え、持ち帰って協議するためにそれぞれ帰路についた。ウクライナ大統領府ミハイル・ポドリャク長官顧問は、「両者は、一定の解決を見越している、優先順位の高いテーマを決定した」とし、協議の主要なテーマは、ウクライナにおける攻撃、戦闘行為の停止だったと話した。ロシア側代表団団長のウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は、次回の会合は、数日のうちに、ベラルーシとポーランドの国境付近で行われると話した。
2022年冬季パラリンピックは3月4日から13日まで予定されている。雪上と氷上で、6競技78種目が行われる。
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