ロシア連邦保安庁、ヒトラーの自殺に関する新たなアーカイブ文書を公開
© 写真 : Center for Public Relations of the FSB of Russia逮捕時にハンス・バウアから没収した写真「選挙運動中の飛行後」。1932年9月2日。
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ロシア連邦保安庁(FSB)は、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーの1945年4月末の自殺に関する新たなアーカイブ文書を公開した。文書はリア・ノーヴォスチ通信にも提供された。
公開されたのは、ヒトラーの専属パイロットを務めた親衛隊中将で警察中将のハンス・バウアに対する取り調べ記録などで、その後ソ連内務人民委員部によって翻訳されたバウアが取り調べ時にドイツ語で書いた自身の人生に関する供述書やヒトラーと一緒に写っている写真、ソ連国家安全保障総局の刑務所のバウアに関する書類。
© 写真 : Center for Public Relations of the FSB of Russia親衛隊中将で警察中将のハンス・バウアの供述書。1945年10月1日。
親衛隊中将で警察中将のハンス・バウアの供述書。1945年10月1日。
バウアは取り調べで、ヒトラーの側近は1945年4月末までヒトラーの意図を知らなかったと記した。4月30日、ヒトラーはバウアに別れを告げ、複数年にわたる奉仕に感謝したという。
「彼は非常に年を取り、やつれていた。彼の手は震えており、彼が自殺するという最終決定を下したことは私にとって明確だった」
バウアは、ヒトラーの自殺を思いとどまらせようとしたが、ムッソリーニと同じ運命を辿りたくなかったという。
「私の兵士たちはこれ以上耐えることができず、耐えることを望んでいない。私はこれ以上これを我慢することはできない」
© 写真 : Center for Public Relations of the FSB of Russia逮捕されたハンス・バウアに関する書類。1945年12月13日。
逮捕されたハンス・バウアに関する書類。1945年12月13日。
ヒトラーとその妻エヴァ・ブラウンは1945年4月30日に自殺した。
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