https://sputniknews.jp/20220513/11248271.html
麻生太郎氏の「ロシアは過去に日本侵攻」発言は戯言=日本専門家の見解
麻生太郎氏の「ロシアは過去に日本侵攻」発言は戯言=日本専門家の見解
Sputnik 日本
自民党の麻生太郎副総裁が、「(第二次世界大戦時)、ソ連は『日ソ不可侵条約』を結んでいながら、侵略してきた」と発言したことについて、ロシアの日本問題専門家は、新たな「戯言」だと評している。 2022年5月13日, Sputnik 日本
2022-05-13T17:30+0900
2022-05-13T17:30+0900
2022-05-13T17:30+0900
第二次世界大戦
歴史
国連
政治
オピニオン
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/232/50/2325077_0:140:2646:1628_1920x0_80_0_0_9b819b4b319a582fcee74a8632926f44.jpg
時事通信社の報道によれば、麻生氏のこの発言は、5月11日、千葉市で開かれた自民党参院議員の会合で行われたものである。麻生氏は、「第二次世界大戦でわれわれはロシア(ソ連)と戦った。(中立条約の)『日ソ不可侵条約』を結んでいながら、一方的に破って侵略してきた」と指摘した上で、「(現在は日露)平和条約も結んでいない。今の方がはるかに厳しい条件だ」との警戒感を示し、さらに「その国が今再び同様なことを今度は西の方(ウクライナ)でやっていることを事実として頭に入れておかねばならない」と強調した。これに関連し、ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は、「スプートニク」からの取材に対し、「もちろん、このような比較は、どのような見地から見ても正しいものではない」とし、次のように述べている。キスタノフ氏によれば、残念ながら、今後も日本の政治家から、反露的な発言はさらに強まっていく可能性があるという。キスタノフ氏はこれについて、「(それは)日本政府が、連帯する西側に一歩足を踏み入れながら、他の国々に対し影響を与え、反露キャンペーンに引き込んでいこうとしているからである」と述べている。またキスタノフ氏は、このことは最近行われた岸田文雄首相のアジア・欧州歴訪にも現れていたと指摘し、こうした反露的な雰囲気はクアッド(日米豪印戦略対話)でも見られることだろうとの見方を示している。
https://sputniknews.jp/20190708/6448948.html
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2022
リュドミラ サーキャン
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/703/83/7038378_953:0:2632:1679_100x100_80_0_0_8a2ee1c7f6dd37e7d7ee904ebebe8914.jpg
リュドミラ サーキャン
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/703/83/7038378_953:0:2632:1679_100x100_80_0_0_8a2ee1c7f6dd37e7d7ee904ebebe8914.jpg
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/232/50/2325077_0:32:2647:2017_1920x0_80_0_0_cf879cacecc1261fa61668038ec0b65a.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
リュドミラ サーキャン
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/703/83/7038378_953:0:2632:1679_100x100_80_0_0_8a2ee1c7f6dd37e7d7ee904ebebe8914.jpg
第二次世界大戦, 歴史, 国連, 政治, オピニオン
第二次世界大戦, 歴史, 国連, 政治, オピニオン
麻生太郎氏の「ロシアは過去に日本侵攻」発言は戯言=日本専門家の見解
自民党の麻生太郎副総裁が、「(第二次世界大戦時)、ソ連は『日ソ不可侵条約』を結んでいながら、侵略してきた」と発言したことについて、ロシアの日本問題専門家は、新たな「戯言」だと評している。
時事通信社の
報道によれば、麻生氏のこの発言は、5月11日、千葉市で開かれた自民党参院議員の会合で行われたものである。
麻生氏は、「第二次世界大戦でわれわれはロシア(ソ連)と戦った。(中立条約の)『日ソ不可侵条約』を結んでいながら、一方的に破って侵略してきた」と指摘した上で、「(現在は日露)平和条約も結んでいない。今の方がはるかに厳しい条件だ」との警戒感を示し、さらに「その国が今再び同様なことを今度は西の方(ウクライナ)でやっていることを事実として頭に入れておかねばならない」と強調した。
これに関連し、ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのワレリー・キスタノフ所長は、「スプートニク」からの取材に対し、「もちろん、このような比較は、どのような見地から見ても正しいものではない」とし、次のように述べている。
「ウクライナにおけるロシアの作戦は、ロシアを批判し、ロシアに圧力をかけ、あらゆる大罪においてロシアを非難するきっかけとなっています。今回の発言は、ソ連およびロシアに対する日本の原則的な立場を表したものです。1945年当時も日本の複数の政治家が、ソ連が『傷つき血を流していた日本』を、まるで『火事場泥棒』のように攻撃したとして非難しました。これについて話せば長くなりますが、簡潔に言えば、ソ連はヤルタ会談などの会議で行った米英両国に対する約束を遂行したわけです。ですから、今回の状況と当時の状況を比較することは、根拠も論理もなく事象を利用するようなものです。麻生氏はこれまでにも、自身の発言を後に、自分で撤回するようなことをしています。あるときには、何の根拠もなく、ロシアが日本を攻撃してくる可能性があると発言しています。また外相時代には、バルト諸国からインド、日本、豪州に至る『自由と繁栄の弧』形成のアイデアを提唱していました。この構想の目的は、ロシアと中国を抑制するものですが、今や、誰もこの構想のことなど覚えていません。これも『戯言』だったのです。今回の発言も本質的には、そんな『戯言』の一つだと言えるでしょう」。
キスタノフ氏によれば、残念ながら、今後も日本の政治家から、反露的な発言はさらに強まっていく可能性があるという。キスタノフ氏はこれについて、「(それは)日本政府が、連帯する西側に一歩足を踏み入れながら、他の国々に対し影響を与え、反露キャンペーンに引き込んでいこうとしているからである」と述べている。
またキスタノフ氏は、このことは最近行われた岸田文雄首相の
アジア・欧州歴訪にも現れていたと指摘し、こうした反露的な雰囲気は
クアッド(日米豪印戦略対話)でも見られることだろうとの見方を示している。