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日本の研究者ら パーキンソン病を評価するためのバイオマーカーを開発

© 写真 : Dr Bill Wooten老人
老人 - Sputnik 日本, 1920, 28.05.2022
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日本の神戸大学と広島大学の研究者らが、パーキンソン病の発症を評価するためのバイオマーカーの開発に成功した。この研究成果をまとめた論文が、学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されている。
ヒトを含む多くの生物の体内に存在する酸化酵素「シトクロムP450」は、様々な物質を参加する役割を担っている。これまでの研究で、この酵素の発現は疾患によって変化することが知られている。例えば、健康な人と疾患を抱える人の血清を調べると、シトクロムP450の代謝物の量が異なるという。
研究者らは今回、この酵素に着目してパーキンソン病特有の代謝物を同定し、その結果を応用したバイオマーカーを開発した。パーキンソン病などの神経変性疾患を抱える患者を対象に行った実験の結果、バイオマーカーによる評価の精度は85%から88%だったという。
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研究者らによると、パーキンソン病と体内のシトクロムP450レベルとの関連性をさらに研究することは、パーキンソン病の症状に対する治療法を見つけるための新たな手がかりになるという。
パーキンソン病は、神経変性疾患の中で2番目に多い疾患であり、早期診断の方法は十分に構築されているとは言えない状況にある。この新しい検査方法により、難病の進行を早期に抑えることが可能となり、患者のQOL(生活の質)を大きく向上させることができるという。
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