日本の銀行は頑固に「ハト派政策」を継続

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日本の銀行 - Sputnik 日本, 1920, 25.07.2022
円安を背景に、日本銀行は、金融業界では「ハト派」と呼ばれる非常に緩やかな政策の継続を決めた。この政策は過半数の投票により決定され、2日間の会議を経て、7月21日に報告が発表された。この金融政策は、貸出コスト削減による経済活性化やデフレ対策、ある一定の水準にインフレを調整することを目的としているが、それが自国通貨の下落につながるおそれがある。とはいえ、日本は輸出志向の国であり、自国通貨が弱いということもあるため、ある程度のメリットがある。
マイナス0.1%の短期金利とほぼ0%水準の10年国債の利回りの維持が話題となっている。日本銀行の主な課題の1つは、数年間でインフレ率を年2%水準にすることで、そのために、2013年から超自由主義的な金融政策を推進してきた。2022年4月現在、消費財部門の年間インフレ率は2.1%だった。しかし、6月に発表された日銀の黒田東彦総裁の声明によると、これは規制当局の目標が達成されたことを意味するものではないとされる。
日本銀行 - Sputnik 日本, 1920, 21.07.2022
日銀の黒田総裁 「大規模な金融緩和策を維持」「景気は資源価格上昇の影響を受けつつも持ち直す」
同総裁は、日銀は、賃金上昇と経済成長を目指して、今後も一貫して金融緩和政策を維持していくと強調した。同総裁は、日銀が世界の経済情勢の変化から金融政策の引き締めを意図していない数少ない主要国の中央銀行の1つであると強調した。また、同総裁は、新型コロナウイルスの感染拡大の対策として行われた規制後、日本経済はまだ回復できていないとも指摘した。そして、最近のインフレ率の上昇は、対ロシア制裁によるエネルギー価格の高騰が原因である可能性が極めて高い。同総裁によれば、日本ではますます多くの人たちが、食料品をはじめとする日用品の価格高騰という問題に直面しているという。しかし、日銀は、この高騰は一時的なものであり、その結果引き起こされたインフレは、2023年4月以降、年率1.1%にまで低下すると予想している。
日銀 - Sputnik 日本, 1920, 22.07.2022
日本 6月の消費者物価 約7年ぶりの伸び率
日銀は今年度のインフレの見通しを1.9%から2.3%に引き上げたが、しかし、GDPの成長率の見通しは2.4%と、4月発表の2.9%から0.5ポイント引き下げている。
金利を引き上げ、マネーサプライを縮小するという妥協のない厳しい政策を行っている米連邦準備制度理事会とは異なり、日銀は反対のことを行っている。こうした日銀による「ハト派的」な金融政策は、経済的負担の克服にどの程度役立っているのだろうか。この問題について、アラバナ社グループのマネージングパートナーであるセルゲイ・ウスコフ氏は、通信社「スプートニク」に次のように答えた。
「日本銀行は、その非常に緩やかな金融政策の一環として、国債を無制限に購入する権利、つまり、債券市場に巨額を投入する権利を持っている。以前は、規制の上限は年間80兆円だった。また、限度内で、社債や商社の株式を購入している。このことが、以前はパンデミックに起因した困難に直面し、しかし、現在は他の問題を抱えている日本の企業を支えている。こうした援助を継続しながら、日本銀行はビジネスプロセスの活性化に貢献している。この援助がなければ、日本経済は危機に対処できなかったかもしれない」
ただし、専門家によると、インセンティブプログラムには、マイナス面があるという。
「ここには日本と西側諸国との間に金利の大きな差が存在している。このことがドルおよびユーロ建てにする魅力を高めており、こうしたことを背景に円安が進んでいる。円安は、一方で輸出業者がより多くの利益を稼ぎ出すのに役立っている。その一方で、日本は自国通貨の切り下げとエネルギー価格の高騰により、2022年上半期に記録的な貿易赤字に直面した。輸入は38%増加したが、輸出は15.2%しか増えなかった」
セルゲイ・ウスコフ氏は、もう一つ別の問題点を指摘した。
「緩やかな金融政策と景気刺激策の長いサイクルは、日本の国債の増加につながった。同国の国債は6年連続で増え続けている。過去数年間、当局はこの事実についてコメントしたことは一度もなく、なぜなら、9.5兆ドル(約1296兆円)またはGDPの270%という数字をどうするかよく分かっている人間が誰もいないからだ。実際には、経済的な観点からすれば、公的債務の規模は重要ではなく、重要なのはそれに対処する能力だ。そして、これに関しては、日本には問題はない」
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