https://sputniknews.jp/20220730/12251810.html
伴星を食べて最も重くなった中性子星を発見
伴星を食べて最も重くなった中性子星を発見
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米ハワイの天文台にあるケック望遠鏡(ハワイ)が、最も速く回転するミリ秒パルサー「PSR J0952-0607」を発見した。天文学者らによると、この天体は、伴星を食い尽くす過程でこれまで観測された中で最も重い中性子星に成長したという。この発見についてまとめた論文が、査読前論文サーバ「アーカイヴ」に掲載されている。 2022年7月30日, Sputnik 日本
2022-07-30T16:27+0900
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ミリ秒パルサーとは、パルス状の可視光線などを発生する天体のなかでも、自転周期 が1ミリ秒から10ミリ秒の範囲にある天体のこと。「PSR J0952-0607」は、地球から3000〜5000光年離れたところにあり、太陽の2.19〜2.52倍の質量を持ち、1秒間に707回転という記録的な速さで回転している。1回転するのに1.41ミリ秒かかり、天の川銀河で最も高速で回転する中性子星だという。また、この天体は「ブラックウィドウ」と呼ばれる天体の一つ。「ブラックウィドウ」は、自身が放出する放射線と重力で伴星を破壊し、「食べ尽くす」ことで質量を増加させている。中性子星は無限に質量を増やすことができないため、限界に達するとブラックホールに変化する。研究者らによると、中性子星の最大質量がどの程度になるのかを理論的に決定することは困難だが、「黒色矮星」に関する研究を進めていくことで、その限界値を特定しやすくなるという。関連ニュース
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伴星を食べて最も重くなった中性子星を発見
米ハワイの天文台にあるケック望遠鏡(ハワイ)が、最も速く回転するミリ秒パルサー「PSR J0952-0607」を発見した。天文学者らによると、この天体は、伴星を食い尽くす過程でこれまで観測された中で最も重い中性子星に成長したという。この発見についてまとめた論文が、査読前論文サーバ「アーカイヴ」に掲載されている。
ミリ秒パルサーとは、パルス状の可視光線などを発生する天体のなかでも、自転周期 が1ミリ秒から10ミリ秒の範囲にある天体のこと。
「
PSR J0952-0607」は、地球から3000〜5000光年離れたところにあり、太陽の2.19〜2.52倍の質量を持ち、1秒間に707回転という記録的な速さで回転している。1回転するのに1.41ミリ秒かかり、天の川銀河で最も高速で回転する中性子星だという。また、この天体は「ブラックウィドウ」と呼ばれる天体の一つ。「ブラックウィドウ」は、自身が放出する放射線と重力で伴星を破壊し、「食べ尽くす」ことで質量を増加させている。
中性子星は無限に質量を増やすことができないため、限界に達するとブラックホールに変化する。研究者らによると、中性子星の最大質量がどの程度になるのかを理論的に決定することは困難だが、「黒色矮星」に関する研究を進めていくことで、その限界値を特定しやすくなるという。