https://sputniknews.jp/20220823/12602615.html

気候変動の取り組みが肥料価格の高騰を招く　科学者らが警告

気候変動の取り組みが肥料価格の高騰を招く　科学者らが警告

Sputnik 日本

ジオグラフィカル・ジャーナルは、石油の消費を止めた結果、工業や農業に欠かせない硫黄化合物の価格が高騰するという帰結を紹介した。これは、肥料製造には欠かせない硫酸が不足するために起きる。 2022年8月23日, Sputnik 日本

2022-08-23T09:16+0900

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学界では、人為的な気候変動を現代の最も深刻な問題ととらえ、対策として二酸化炭素の排出量削減を提案している。化石燃料から出される炭化水素は温室効果を生み出す二酸化炭素の最大の発生源であることから、世界の多くの国が今後数十年の間に石油の消費量の大幅削減を約束している。ジオグラフィカル・ジャーナルによれば、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンは、石油が燃料だけでなく、硫黄の原料でもあることに注目した。世界で生産される硫黄及び硫酸などその化合物の80%は、炭化水素の抽出と加工に関係している。試算では、硫黄の需要は2040年までに2億4千万トンから4億トンに増加するが、生産量は石油・ガスの消費量の減少に伴い、激減する。その結果、年間約1億〜3億2千万トンと大量の硫黄が不足し、それに従って価格が上昇する。硫酸は肥料生産に不可欠な要素であるため、これは農業には大きな打撃になる。このことから科学者たちは硫黄の代替抽出方法をすぐにでも開発すべきだと提案している。関連ニュース

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