ザポロジエ原発 - Sputnik 日本, 1920, 30.08.2022
ザポロジエ原発の安全性を巡る状況
ザポロジエ(ザポリージャ)原子力発電所は、欧州最大の原子炉数と出力を誇る原発で、2022年3月からロシア軍の保護下に入っている。度重なるウクライナ軍による攻撃で原発の安全性に問題が生じたため、9月初旬、IAEA(国際原子力機関)のグロッシ事務局長率いる調査団が査察。調査報告書では、原発の周辺を「安全ゾーン」とする必要性が訴えられているが、その後もウクライナ軍は原発敷地や周辺の町への散発的な攻撃を続けている。10月のザポロジエ州のウクライナからの離脱・ロシア編入に伴い、新運営会社のもとロシア国内の基準に即した運転に移行している。

ザポリージャ原発、ウクライナ軍の砲撃で核燃料保管所が被弾=ロシア国防省

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ザポリージャ原発、ウクライナ軍の砲撃で核燃料保管所が被弾=ロシア国防省 - Sputnik 日本, 1920, 27.08.2022
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ロシア国防省報道官のイーゴリ・コナシェンコフ中将は27日、ウクライナ南部のザポリージャ(ザポロジエ)原発でウクライナ軍による攻撃があり、4発が核燃料を保管する建物の屋根に着弾したと発表した。放射線量の変化はみられないという。
コナシェンコフ中将によると、昨日からの1日間でウクライナ側から計17発の砲弾が発射された。そのうち4発がザポリージャ原発内の168個の核燃料が保存されている建物の屋根に着弾。また、別の9発がドライキャスクと呼ばれる使用済み核燃料保管施設から約30メートル離れた所に着弾した。この攻撃による原発周辺の放射線量の変化は確認されていないという。
砲弾はドニエプル川対岸のマールハネツィ居住区から発射されたものとみられている。また、露軍はこの衝突でウクライナ側の米製榴弾砲「M777」を破壊したとしている。
一方、ザポリージャ(ザポロジエ)州軍民管理局のウラジーミル・ロゴフ局長は同日、ウクライナ軍が送電線を切断したことで停止していた、原発からの電力供給が再開したと明らかにした。電力はウクライナ政権の支配地域、露軍によって解放された地域の双方に供給されているとしている。
ラファエル・グロッシ事務局長 - Sputnik 日本, 1920, 11.02.2020
IAEAグロッシ事務局長 訪日へ 福島関連の全ての重要問題を討議
ザポリージャ原発はウクライナ南部のドニエプル川左岸にある欧州最大級の原発。ロシアのウクライナにおける特殊軍事作戦の開始直後からロシア軍の統制下となっており、ドニエプル川を挟んでウクライナ側と対峙する最前線に位置している。ロシア国防省によると、原発は7~8月にかけて複数回にわたってウクライナ側からの砲撃を受けている。
ロシア側は一連のウクライナ側の原発への攻撃を「核惨事をもたらしかねない原子力テロ」と呼び、IAEAによる公平な調査と報告を求めている。一方でウクライナ側は攻撃を否定し、ロシア軍の統制下にある原発をロシア軍が自ら攻撃していると辻褄が合わない主張を展開している。
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