米元国防長官、「西側はロシアとの関係を崩壊させた罪を認めるべき」

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米元国防長官、「西側はロシアとの関係を崩壊させた罪を認めるべき」 - Sputnik 日本, 1920, 07.09.2022
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米国のウィリアム・ペリー元国防長官は、西側は、ロシアとの関係を崩壊させた罪を認め、関係を修復するために努力すべきだとの考えを示している。ポータルサイト「アウトライダー」に寄稿した記事の中で、94歳の元長官は、他でもない米国とその同盟国が、ロシアの国益を無視し、関係を悪化させたと指摘した。
「ロシアの金融危機に際し、西側が何もしなかったことと、NATO(北大西洋条約機構)拡大に関する断固とした見解を無視したことが重なり、ロシア国内に生まれた、我々がロシアの考えを真剣に受け止めていないという確信を強固なものにしました。実際、西側の多くの人々が、ロシアはただ冷戦に負けた国だと見なし、尊敬に値しないと考えていたのです」とペリー氏は強調した
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またペリー氏は、核大国の間の無理解は危険だと指摘する。加えて、ロシアと米国の交渉は維持されるべきであるとし、なぜなら、「ロシアが米国の敵であるべき本質的な理由」はないからだとした。
「解決策の模索への一歩は、問題を認め、我々の行動がこの敵対を促進したということを認識することです。我々はロシアとの関係回復のために努力し、ロシアの国民に敬意を持って接し、我々は再び友好の道に戻ることができるという希望を持って、関係を修復しなければなりません」と締めくくっている。
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一方、これより前、有名な米国の経済学者で、コロンビア大学の教授であるジェフリー・サックス氏は、米国は、これ以上のNATO拡大は受け入れられないとするロシア指導部の警告に耳を傾けるべきだったと述べ、合意に向けたロシアの試みを拒否すべきではなかったと指摘した。
サックス氏は、米国のこのような行動は目新しいものではなく、ソ連崩壊後、米国政府指導部が一極世界の考えを抱いた30年以上前に始まったものだと付け加えた。サックス氏は、このような戦略の結果は無惨なものになったとし、米政府は自国の外交政策を完全に軍事化したと述べた。
記者から、なぜ米国と同盟国はロシアに対し、安全を約束しようとしなかったのかと問われサックス氏は次のように答えている。
「第二次世界大戦後も同じような状況でした。米国は、たとえばドイツの非軍事化や中立化などして、ソ連に安全保障を与えるのを拒否したのです。その代わりにドイツを武装化し、冷戦をより強化し、それを数十年にわたって継続したのです」。
サックス氏は、ウクライナにおける紛争の激化は、米国が外交手段に応じていれば、避けることができただろうと締めくくり次のように述べている。
「安定の鍵は米露の関係修復に向けた協議です。我々はもちろん、ウクライナ以外の国々での代理戦争の拡大を避けなければなりません」。
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教授はまた、NATO拡大は誤りであったと付け加えている。ウクライナ危機は多くの危険な反応とそれに対する新たな反応を呼び起こした。だからこそ、米国とロシアを中心とした協議によって、これに終止符を打つことが重要なのである。
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