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ロシアとインドの友好関係、進むべき方向へ加速「困った時に頼れるのは古い友人」東方経済フォーラム
ロシアとインドの友好関係、進むべき方向へ加速「困った時に頼れるのは古い友人」東方経済フォーラム
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... 2022年9月7日, Sputnik 日本
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インド商工会議所連盟のサンジフ・メフタ会長は「インドビジネスは新しいチャンスを感じている」と強調。特にロシアにおけるダイヤモンドの加工、食品加工、石油・石炭産業といった分野は、インド企業は必ず目を向けるべきであり、あらゆる面で援助・促進する用意があると話した。また、インドはアクティブにロシア極東に投資していることを強調した。実業ロシアのアレクセイ・レピク会長は、日用品や消費財、観光分野といった身近な分野をはじめ、インドのベンチャーフォンドと協力し、常に投資に値する面白いプロジェクトを探していることを明かした。クリスタル・アリアンス・シッピング社の株主アンドレイ・ベリカロドヌイ氏は、インドとロシアの新航路について紹介。その航路を使うことでインドからウラジオストクまで17日間でコンテナを届けることができた。更にモスクワなど西に向けた貨物は、シベリア鉄道に積み替える。ベリカロドヌイ氏は、年内のうちに、毎週ロシアとインドを往復する航路を確立したいと話す。 ただし問題も多い。ロシアによるウクライナにおける特殊軍事作戦開始後、外国のコンテナが大量になくなった。そのため、中国のコンテナを大量に買ってインドに送り、ロシアに物資が送れるようにした。また、船そのものの数も足りていない。外国船を借りることは難しく、造船への莫大な投資もできないためだ。「ロシアの輸出は非常に大量だが、せめてその半分でも、ロシアの会社でロシアの船ならよかった」と、自前で輸送手段を確保することの難しさを吐露した。モスクワ市の対外経済・国際関係局長で、インドビジネス協力協議会会長でもあるセルゲイ・チェレミン氏は、モスクワにおけるインドとの協力実績の大きさ、特にコロナ対策のシステム開発でインドの技術者が貢献したことを強調した。また、地域間交流にも力を入れており、モスクワとデリーで、3年間にわたる協力協定を結ぶことが決定していると明かした。ロシア最大手銀行ズベルバンクは、デリーに支店を構えているが、まもなくムンバイにも支店を開設する。経済界からは、ルーブルとルピーで安定的・スムーズに支払いができる仕組みの構築を急ぐよう求める声が出ている。外科医のソマスンダルム・スブラマニアン氏はがん治療の医師として活躍する傍ら、ロシアで学ぶインド人医学生に奨学金を与える活動を行なっている。何千人というインド人学生がロシア全土の医学部に留学するにもかかわらず、「ポスドク」レベルになると全くロシアに残らず、当のロシア人も西側に行ってしまうため、根本的な仕組みを変革する必要があると訴えた。また、ロシアとインドを結ぶ直行便はアエロフロートが週3便しか飛んでいないため、便数を増やして地方都市同士も繋ぐようにと呼びかけた。32年間ロシアに住み、経済界にも顔の広いスブラマニアン氏に、この半年間ロシアとインドの間に起こった変化について聞いてみた。スブラマニアン氏は「難しい状況だからこそ古くからの友情が生きる」と言う。関連ニュース
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ロシア, オピニオン, インド, 極東, 東方経済フォーラム
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ロシアとインドの友好関係、進むべき方向へ加速「困った時に頼れるのは古い友人」東方経済フォーラム
2022年9月7日, 21:34 (更新: 2022年9月8日, 20:14) ロシア・ウラジオストクで第7回東方経済フォーラムが開催中だ。ロシアにおけるインドの存在感は増している。7日に行われた全体会合では、モディ首相がオンラインで登壇した。同時期に極東で行われている合同軍事演習「ボストーク」にも、インドが参加している。ロシア・インドの二国間関係を討議するセッションでは、在ロシア・インド大使のパヴァン・カプル氏が二国の将来を「楽観的に見ている」と述べた。
インド商工会議所連盟のサンジフ・メフタ会長は「インドビジネスは新しいチャンスを感じている」と強調。特にロシアにおけるダイヤモンドの加工、食品加工、石油・石炭産業といった分野は、インド企業は必ず目を向けるべきであり、あらゆる面で援助・促進する用意があると話した。また、インドはアクティブにロシア極東に投資していることを強調した。
実業ロシアのアレクセイ・レピク会長は、日用品や消費財、観光分野といった身近な分野をはじめ、インドのベンチャーフォンドと協力し、常に投資に値する面白いプロジェクトを探していることを明かした。
クリスタル・アリアンス・シッピング社の株主アンドレイ・ベリカロドヌイ氏は、インドとロシアの新航路について紹介。その航路を使うことでインドからウラジオストクまで17日間でコンテナを届けることができた。更にモスクワなど西に向けた貨物は、シベリア鉄道に積み替える。ベリカロドヌイ氏は、年内のうちに、毎週ロシアとインドを往復する航路を確立したいと話す。
ただし問題も多い。ロシアによるウクライナにおける特殊軍事作戦開始後、外国の
コンテナが大量になくなった。そのため、中国のコンテナを大量に買ってインドに送り、ロシアに物資が送れるようにした。また、船そのものの数も足りていない。外国船を借りることは難しく、造船への莫大な投資もできないためだ。「ロシアの輸出は非常に大量だが、せめてその半分でも、ロシアの会社でロシアの船ならよかった」と、自前で輸送手段を確保することの難しさを吐露した。
モスクワ市の対外経済・国際関係局長で、インドビジネス協力協議会会長でもあるセルゲイ・チェレミン氏は、モスクワにおけるインドとの協力実績の大きさ、特にコロナ対策のシステム開発でインドの技術者が貢献したことを強調した。また、地域間交流にも力を入れており、モスクワとデリーで、3年間にわたる協力協定を結ぶことが決定していると明かした。
ロシア最大手銀行ズベルバンクは、デリーに支店を構えているが、まもなくムンバイにも支店を開設する。経済界からは、ルーブルとルピーで安定的・スムーズに支払いができる仕組みの構築を急ぐよう求める声が出ている。
外科医のソマスンダルム・スブラマニアン氏はがん治療の医師として活躍する傍ら、ロシアで学ぶインド人医学生に奨学金を与える活動を行なっている。何千人というインド人学生がロシア全土の医学部に留学するにもかかわらず、「ポスドク」レベルになると全くロシアに残らず、当のロシア人も西側に行ってしまうため、根本的な仕組みを変革する必要があると訴えた。また、ロシアとインドを結ぶ直行便はアエロフロートが週3便しか飛んでいないため、便数を増やして地方都市同士も繋ぐようにと呼びかけた。
32年間ロシアに住み、経済界にも顔の広いスブラマニアン氏に、この半年間ロシアとインドの間に起こった変化について聞いてみた。スブラマニアン氏は「難しい状況だからこそ古くからの友情が生きる」と言う。
「この半年間、全ての分野で「加速」が起こりました。これはとても良いことだと思います。そしてこの加速は、もう決して止まらないと感じています。それはロシアがインドに近づいてきたから、ということではありません。ロシアとインドには特別な歴史的な結びつきがあるからです。それが今、こういう形で反映しているのです。インドとロシアは信頼のおけるパートナー同士。長い時間をかけてその友情が証明された、古い友人なのです」