「ロシアとの関係発展、米国に遠慮すべきでない」日本の露専門家、日米間の不平等性を指摘

© AP Photo / Shizuo Kambayashiデモ
デモ - Sputnik 日本, 1920, 30.09.2022
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9月30日、プーチン大統領はドネツク、ルガンスク両人民共和国、ザポリージャ(ザポロジエ)、ヘルソン両州の4地域を新たなロシア連邦構成体として編入するにあたり、祝賀式で演説を行った。その中で、米国はドイツ、日本、韓国などを事実上占領しているが、それらの国々を皮肉にも「平等な権利を持つ同盟国」と呼んでいる、と主張した。この発言は日本ではどう受け止められたのか、専門家に話を聞いた。
スプートニクの取材に対し、ロシアと長年のビジネス経験がある、日ロ交流協会顧問の朝妻幸雄氏は次のように述べている。
「日本が現在も事実上アメリカの支配下におかれていることは確かです。 表向きは完全に独立した主権を有する国ですが、事実上米国には逆らうことができない仕組みになっています。 それは政権与党である自由民主党が日本の安全保障にとって米国と同盟を組んだほうが有利であると考えているからです。 しかし、日本にとって大事な国は米国だけでありません。 将来は日本にとってロシアのほうが一層大事になります。 日本には、日米地位協定が不平等な内容であると考えている人がたくさんいます。 なぜならこの地位協定によれば、日本は事実上米国から独立していないことを示す内容がいくつも含まれているからです。 日本が本当の意味で独立国として発展していくためには、このような不平等性を是正し、発展すべき道を自律的に決めるようにならなければなりません。 私は隣国ロシアとの関係をアメリカに遠慮せずにきちんと発展させていくことが非常に大事であると考えています」
またプーチン大統領は、米国は世界で唯一、核兵器を2回使用した国であり、その点で米国は前例を作ったと指摘。対日本だけでなく、絨毯爆撃、ナパーム弾、化学兵器などで、朝鮮やベトナムの人々にひどい爪痕を残したと述べた。また、欧米諸国は自分たちの利益のために主権を放棄することに同意しない国家を破壊していると強調した。
プーチン大統領は、「すべての国が米国のために主権を放棄することは、彼ら(欧米諸国)にとって非常に重要なことなのだ。ある国の支配層は、自発的に臣下になることに同意する。また、買収や脅迫を行い、それが失敗すれば国家全体を破壊し、人道的災害と何百万人もの人々の運命を台無しにする国もいる」と述べた。
これよりも前、ガルージン駐日ロシア大使は、ロシアは核兵器を容認しないというのが、ロシアの原則的立場であるとの考えを示した。またその際ガルージン氏は、日本人は誰が核兵器を使ったのか、日本は米国の「核の傘」に頼っていることを忘れているようだと指摘している。
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