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ウラジオストク発・びっくり水中ドローン 高級食材の漁のお助け、環境保護にも役立つ?
ウラジオストク発・びっくり水中ドローン 高級食材の漁のお助け、環境保護にも役立つ?
Sputnik 日本
... 2022年10月18日, Sputnik 日本
2022-10-18T08:05+0900
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従来の水中ドローンと異なっているのは、高解像度のカメラで映し出した映像をドローンに内蔵されたコンピュータで分析し、様々なデータを学習したニューロン・ネットワークの助けを借りて、自動的に質の高い分析結果を出せる点である。結果を写真のようにプリントアウトすることもできる。ホタテ養殖の過程において、どの程度育っているかを調べるのに使ったり、船体や水中ケーブルの点検、どんなゴミがどれだけ水中にあるかを調べて効率的なゴミ除去計画を立てるなど、用途は無限大にありそうだ。開発チームのひとりは「まだ開発されたばかりなので、ドローンの技術面を完全なものにし、効果の程を知ってもらうことが先」と話す。現在はウラジオストク近郊のホタテ養殖企業と協力し、映像認識の実用化を進めている。このドローンのもうひとつ のメリットは、投資家が養殖業者に投資、あるいはビジネスを買い取りたい場合、探索 結果が企業価値を評価する判断基準になり得ることだ。養殖ビジネスは自然が相手だけに価値を決めにくいが、このドローンを使えば養殖の規模を投資家が自ら確かめることもできるし、漁獲量の見通しが立てば、経営判断もしやすくなる。こちらの会社では、ドローンだけでなく、AIを活用した他の製品も開発している。フォーラムの展覧会で特に来場者に人気だったのは、飼い主の顔がわかる犬型ロボットだ。犬型ロボット自体は他社の既存製品だが、その頭部に自社で開発した顔認証機能をつけることで、ロボットは自分の飼い主がわかるようになる。まるで人に懐いているかのようなコミカルな動きに、大人も子どもも夢中になっていた。中心メンバー以外にも、開発に付随するたくさんの小さな仕事を地元の学生たちが担 当した。ボイコさんは「IT技術者は多くても、実際の機械を作るとなると、人材の問題は非常に大きいです。開発者の数は少なく、その中でも優秀な人となるとさらに少ない。そういう人は、ウラジオストクには条件のよい仕事がないので出て行ってしまいます。そこで、こういった水中ドローンなどの開発を通して、ロシア極東でも魅力的なプロジェクトができる、ということをアピールし、開発者たちの受け皿になりたい」と話す。今後は更に地元の漁業者からのフィードバックを受け、まずはロシア国内での展開を計画している。関連ニュース
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ウラジオストク発・びっくり水中ドローン 高級食材の漁のお助け、環境保護にも役立つ?
先月開催されたウラジオストクにおける東方経済フォーラムで面白いものを見つけた。人の出入りが絶えないブースの中で、水中ドローンの実演が行われていた。ドローンは、水中の様子をリアルタイムで映し出すだけではなく、AIによって水中の物体の形状を自動的に分析し、カニやホタテ、ナマコといったものが、どこにどれだけいるのか、映像認識してくれる。このユニークなドローンを開発したウラジオストク発のIT企業で、ロボット工学ラボラトリー室長を務めるミハイル・ボイコさんと開発チームのメンバーに話を聞いた。
従来の水中ドローンと異なっているのは、高解像度のカメラで映し出した映像をドローンに内蔵されたコンピュータで分析し、様々なデータを学習したニューロン・ネットワークの助けを借りて、自動的に質の高い分析結果を出せる点である。結果を写真のようにプリントアウトすることもできる。
ホタテ養殖の過程において、どの程度育っているかを調べるのに使ったり、船体や水中ケーブルの点検、どんなゴミがどれだけ水中にあるかを調べて効率的なゴミ除去計画を立てるなど、用途は無限大にありそうだ。
開発チームのひとりは「まだ開発されたばかりなので、ドローンの技術面を完全なものにし、効果の程を知ってもらうことが先」と話す。現在はウラジオストク近郊のホタテ養殖企業と協力し、映像認識の実用化を進めている。このドローンのもうひとつ のメリットは、投資家が養殖業者に投資、あるいはビジネスを買い取りたい場合、探索 結果が企業価値を評価する判断基準になり得ることだ。養殖ビジネスは自然が相手だけに価値を決めにくいが、このドローンを使えば養殖の規模を投資家が自ら確かめることもできるし、漁獲量の見通しが立てば、経営判断もしやすくなる。
こちらの会社では、ドローンだけでなく、AIを活用した他の製品も開発している。フォーラムの展覧会で特に来場者に人気だったのは、飼い主の顔がわかる犬型ロボットだ。犬型ロボット自体は他社の既存製品だが、その頭部に自社で開発した顔認証機能をつけることで、ロボットは自分の飼い主がわかるようになる。まるで人に懐いているかのようなコミカルな動きに、大人も子どもも夢中になっていた。
中心メンバー以外にも、開発に付随するたくさんの小さな仕事を地元の学生たちが担 当した。ボイコさんは「IT技術者は多くても、実際の機械を作るとなると、人材の問題は非常に大きいです。開発者の数は少なく、その中でも優秀な人となるとさらに少ない。そういう人は、
ウラジオストクには条件のよい仕事がないので出て行ってしまいます。そこで、こういった水中ドローンなどの開発を通して、ロシア極東でも魅力的なプロジェクトができる、ということをアピールし、開発者たちの受け皿になりたい」と話す。
今後は更に地元の漁業者からのフィードバックを受け、まずはロシア国内での展開を計画している。