https://sputniknews.jp/20221207/14125638.html
コソボ特殊部隊、セルビア人居住区襲撃 空襲警報や爆音で騒然
コソボ特殊部隊、セルビア人居住区襲撃 空襲警報や爆音で騒然
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南欧・セルビア政府は6日、同国からの一方的独立を宣言しているコソボで、セルビア人自治居住区の選挙管理委員会の建物にコソボ特殊部隊が押し入り破壊活動を行ったと発表した。7月末に先鋭化したセルビア政府とコソボの緊張関係が続くなか、更なる緊張激化が懸念される。 2022年12月7日, Sputnik 日本
2022-12-07T04:01+0900
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セルビア政府でコソボ問題を担当する高官は自身のツイッターに「セルビア人に対するテロが続いている。特殊部隊がミトロヴィツァの選管に押し入ってすべて破壊した」などと投稿している。この日はミトロヴィツァを含む、コソボ北部にあるセルビア人居住区の3カ所の選管が襲撃の標的になったという。街には空襲警報が鳴り響き、爆裂弾のような音も聞こえたといい、現場周辺は騒然とした。インターネット上には住民が撮影したとみられる街の映像も拡散している。自称コソボのビエサ・オスマニ大統領は、18日にセルビア人居住区で地方選挙を行うと表明していた。だが、セルビア人居住区の選管はこれに反発し、選挙をボイコットする姿勢を示していた。そこで、親コソボ派の選管を発足させようと今回の襲撃事件を起こした可能性もある。コソボ問題1999年、北大西洋条約機構(NATO)軍は当時のユーゴスラビア連邦共和国(現在のセルビアとモンテネグロ)内のコソボ自治区の独立運動が高まった際、ユーゴスラビア側がコソボ自治区で民族浄化を行っていると一方的に主張し、国連安保理の決議を得ることなくユーゴスラビア空爆を実施。この空爆では87人の子どもを含む2,500人以上が死亡し、被害総額は1億ドルに達した。以来、NATOは治安維持を目的としコソボに軍を駐留させている。アルバニア系住民が多いコソボは、2008年にセルビアからの独立を一方的に宣言。 日本を含む欧米諸国は独立を承認しているが、ロシアや中国など世界60カ国以上は承認していない。セルビアはコソボの独立を認めておらず、自国の領土の一部と見なしている。今年7月31日以降、コソボ側がセルビアとの境界の検問所を閉鎖し、両者の緊張はエスカレート。その原因はコソボ領内で、セルビア語で記された書類が禁止されることになったことなどにあり、散発的な銃撃にも発展するなど一触即発の事態となり、その後も緊張状態が続いていた。
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コソボ特殊部隊、セルビア人居住区襲撃 空襲警報や爆音で騒然
2022年12月7日, 04:01 (更新: 2022年12月7日, 04:52) 南欧・セルビア政府は6日、同国からの一方的独立を宣言しているコソボで、セルビア人自治居住区の選挙管理委員会の建物にコソボ特殊部隊が押し入り破壊活動を行ったと発表した。7月末に先鋭化したセルビア政府とコソボの緊張関係が続くなか、更なる緊張激化が懸念される。
セルビア政府でコソボ問題を担当する高官は自身のツイッターに「セルビア人に対するテロが続いている。特殊部隊がミトロヴィツァの選管に押し入ってすべて破壊した」などと投稿している。この日はミトロヴィツァを含む、コソボ北部にあるセルビア人居住区の3カ所の選管が襲撃の標的になったという。
街には空襲警報が鳴り響き、爆裂弾のような音も聞こえたといい、現場周辺は騒然とした。インターネット上には住民が撮影したとみられる街の映像も拡散している。
自称コソボのビエサ・オスマニ大統領は、18日にセルビア人居住区で地方選挙を行うと表明していた。だが、セルビア人居住区の選管はこれに反発し、選挙をボイコットする姿勢を示していた。そこで、親コソボ派の選管を発足させようと今回の襲撃事件を起こした可能性もある。
1999年、北大西洋条約機構(NATO)軍は当時のユーゴスラビア連邦共和国(現在のセルビアとモンテネグロ)内のコソボ自治区の独立運動が高まった際、ユーゴスラビア側がコソボ自治区で民族浄化を行っていると一方的に主張し、国連安保理の決議を得ることなく
ユーゴスラビア空爆を実施。この空爆では87人の子どもを含む2,500人以上が死亡し、被害総額は1億ドルに達した。以来、NATOは治安維持を目的としコソボに軍を駐留させている。
アルバニア系住民が多いコソボは、2008年にセルビアからの独立を一方的に宣言。 日本を含む欧米諸国は独立を承認しているが、ロシアや中国など世界60カ国以上は承認していない。セルビアはコソボの独立を認めておらず、自国の領土の一部と見なしている。
今年7月31日以降、コソボ側がセルビアとの境界の検問所を閉鎖し、両者の緊張はエスカレート。その原因はコソボ領内で、セルビア語で記された書類が禁止されることになったことなどにあり、散発的な銃撃にも発展するなど
一触即発の事態となり、その後も緊張状態が続いていた。