https://sputniknews.jp/20230118/-2022-14619260.html
【ライブ】ラブロフ露外相の記者会見 2022年のロシアの外交活動を総括
【ライブ】ラブロフ露外相の記者会見 2022年のロシアの外交活動を総括
Sputnik 日本
19日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は毎年この時期に恒例の、前年のロシアの外交活動を総括する記者会見に応じ、ロシア外務省の活動の達成、世界情勢の評価を行い、記者団からの質問に答える。 2023年1月18日, Sputnik 日本
2023-01-18T17:06+0900
2023-01-18T17:06+0900
2023-01-18T20:19+0900
ロシア
政治
国際
セルゲイ・ラブロフ
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/01/12/14618989_0:67:3126:1825_1920x0_80_0_0_834d51a7ddc814459070afa8c6994a05.jpg
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2023
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/01/12/14618989_174:0:2905:2048_1920x0_80_0_0_3a4c6258fb5dd3d549a830b8506ba933.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ロシア, 政治, 国際, セルゲイ・ラブロフ, новый онлайн для белой редактуры
ロシア, 政治, 国際, セルゲイ・ラブロフ, новый онлайн для белой редактуры
19日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は毎年この時期に恒例の、前年のロシアの外交活動を総括する記者会見に応じ、ロシア外務省の活動の達成、世界情勢の評価を行い、記者団からの質問に答える。
昨年12月、ロシア外務省は歴史的規模での波乱万丈な一年だったと2022年を振り返った。2022年はロシアの外交政策にとって「転換点」となり、国際的な新たな現実が形成された。安全保障に関するロシアの提案を真剣に検討することを西側諸国は拒否。ロシア指導部は脅威が高まったため危険にさらされたドンバスの住民を守るため、ウクライナで特殊軍事作戦を開始し、これがこの年の主要な出来事となった。
はじめに新しいものはじめに古いもの
「日本の軍事ポテンシャルは、決して好ましい成り行きとはいえない。たしかに北朝鮮が理由とされてはいるが、これは明らかにロシアと中国に向けられたものだ。憲法改正の事案が進行中で、これによって日本の当局は平和主義国であった痕跡を絶ったわけで、これが対露関係を正常化する日本の意志を反映しているとは言い難い」ラブロフ外相はこう述べている。
時事通信社からの質問「日本の軍備増強は日露関係にどう影響するでしょうか? 11月のガルージン駐日ロシア大使の退任の後、後任は準備されていますか?」
「日露関係はある。大使館があり、後任の大使は近々東京へ出発する。我々は相手の話に耳を傾け、我々の懸念を伝えることが重要だと考えている。大使館以外でコンタクトがあるかは記憶にない。日本側が一方的にコンタクトを凍結し、好戦的な発言を開始した。我々としてはそれを聞いて、結論を出している」ラブロフ外相はこう答えた。
「 12月に、本年の外交政策トラックで最も重要な成果のひとつは、誰とは合意を結ぶことができ、誰は信頼できないかという状況がとうとうあからさまになったことだとおっしゃいました。欧米集団との関係はすべて、これ以上はないほど明確になりました。ではアジア太平洋地域には何が期待できるでしょうか。ロシア外交のアジアにおける主な優先課題は何でしょう?」
「欧米は世界中に陣営的なアプローチを押し付けようとしている。中でもアジアへの注目は最優先だ。例えば、インド太平洋戦略。これがインドと中国の間に不和をもたらし、インドを西側の陰謀に誘い込むためのものであることは十分に明白だ。AUKUSの創設は、オーストラリアへの潜水艦の供給に関してフランスを屈辱することと並行する形で行われた。 この陣営を利用したフォーマとは拡大傾向にある。日本はサミットを行ったばかりで、そこから日本は軍国主義を掲げ、軍事費を増やすことになる。ニュージーランドと韓国も、このプロセスの潜在的な参加国として米国の枠組みに入っている。 このすべてが、何十年にもわたってアジアで形成されてきた安全保障構造を壊すという代償を払って起きている」
ラブロフ外相は次のように語っている。
「アジアの安全保障構造はASEANの路線に沿って形作られてきた。ASEANは常に、経済、安全保障、政治対話、人道的協力のプロセスの中核とされてきた。様々なメカニズムが創設されてきた。ASEANと個々のパートナー国との対話形式や、ASEANが米国、中国、ロシア、インド、豪州、韓国など8カ国のパートナーと共に参加した東アジアサミットなどがそうだ。また、ASEAN地域安全保障フォーラムも開催されてきた。ところが今は、主要事項をコンセンサス形式ではなく、AUKUSのような陣営単位で決める路線が主流となってしまった」
ラブロフ外相:「ロシアと中国の関係は今までかつてなかったほどの最高の時を迎えている」
ロシアと欧米との関係についてはラブロフ外相は「もはや、今までのようにはいかないだろう」と語った。
「アスタナでのOSCE宣言、NATO・ロシア理事会、ウクライナ情勢の調整に関して独仏ポーランドが署名した協定、ミンスク合意のように、あなた方がロシアに嘘をつき、文書に署名しておきながら、その実施を拒否するという状況には、もうならない。あなた方はこの間ずっと我々に面と向かって嘘をついていたのだ」
ラブロフ外相は、国連安全保障理事会のウクライナに関する決議が妨害されたために、紛争を苦しみを回避する形で解決することができなかったとの考えを示した。
ラブロフ外相は、欧州の産業が米国に移されつつあると指摘している。欧米の政治学者らは、ウクライナ情勢の目的の1つが欧州の競争力を大幅に引き下げることにあると見ている。
「これは何十回となく検討されてきた。ロシアがウクライナの交渉要請やウクライナが提案した和平案を支持したところ、ウクライナにはこれを行うことが禁じられた。夏中、そして秋の初めにかけて、欧米は交渉に移るのは時期尚早だ、さらに武器を与えるべきだと言っていた」
ラブロフ外相は、ゼレンスキーとの交渉は、本人がロシアとの交渉を法的に禁止している以上、問題外だ」と付け加えた。
「ゼレンスキーが打ち出している構想はロシアの懺悔、法廷、非難と何でもありのごったまぜで無意味だ」
ラブロフ外相は、ロシアとしてはいかなる真剣な提案にも応じる用意があるものの、「まともな提案はまだ受け取っていない」と述べた。
ラブロフ外相:「ウクライナでの特別軍事作戦の目標は思いつきで考案されたものではない。これを規定しているのはロシア連邦の基本的な安全保障の根源的な利益である。 ロシアと国境を接する、いかなる領域と同じく、ウクライナには我々の国家を脅かす軍事インフラはあってはならない。ウクライナという国の国民とはなったが、自分の言語、文化を守り、わが子をその文化の中で育てる可能性を維持したいと望む我々の同胞に対する差別や迫害があってはならない」
「ウクライナ情勢が日の元にさらしたものとは、米国が世界での自国の地位を合法的な手段で強化することを止め、米国による支配を温存するために非合法な手段に移行しようという願望である。 これがすべてロシアに対して使われている。これらの規定、メカニズムに矛盾する制裁がロシアや他の好ましくない国々に対して使用されている。だが、こうした制裁は明日、明後日には、米国の命令に何らかの形で無条件に従おうとしない国家に対して使用されうる」ラブロフ外相はこう述べた。
米国はNATO加盟のほぼすべての欧州諸国と連合を組み、ウクライナを通じてロシアに戦争を仕掛け、今度こそ徹底的に「ロシア問題」を解決しようとしている。これはヒトラーが大半の欧州諸国を動員し、それをソ連に投じたのと同じだ。 欧米の政治家の発言を読めば、ロシアは戦略的に敗北しなければならない、ロシアは「あまりに大きすぎる」ので「脱植民地化」が必要だと言うのがわかる。
「ASEANを中心に形成されてきた平等の原則、コンセンサスの追求という協力のフォーマットは崩壊し、 軍事ブロックが作られつつある。その顕著な例がAUKUS(米、英、豪)であり、日本はそこに積極的に引きずり込まれている。先日の岸田氏の訪米がその路線の好例だ。 日本は再び軍国主義への道を歩んでおり、その路線を今まで阻止してきた憲法の条文がこれから改正されることになると私は理解している」 「世界の経済危機が生じていたのは、ウクライナ紛争が始まるずっと前からだ」 ラブロフ露外相。