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ロシア外務省 2022年の外交総括
ロシア外務省 2022年の外交総括
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2022年は真に歴史的規模の出来事が満載であり、新たな国際的現実が作られる兆候のもとで、誇張ではなく、ロシア外交政策にとって転換点となった。ロシア外務省が2022年総括を公式サイトで公開した。 2022年12月30日, Sputnik 日本
2022-12-30T11:00+0900
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30年にわたるロシアによる西側との対等な対話への試みは終結今年を迎えるまでに、ロシア西部国境におけるNATOの挑発的軍事化は危険なラインに近づいていた。国家安全保障とドンバスのロシア人の安全確保を目指すロシアの政治・外交努力は今後も拒否され続けることが最終的に明らかになった。さらに総括では、これら出来事は同時に、30年間にわたり「集団的西側」と対等な対話を構築しようというロシアの真摯な試みに線を引くものであった、と記されている。ロシア外務省は、西側は反ロシアという謳い文句で、地政学的主体としてのロシアを世界の舞台から排除し、ロシアに「戦略的敗北」を負わす意向であることを宣言するまでに落ちぶれた、と強調。圧力にもかかわらず、ロシアは自身の外交政策を放棄することなく、世界の建設的議題を進めるべく努力を継続した。その成果の一部として、ナチス英雄化への対策に関する国連決議の圧倒的賛成多数による可決、生物兵器禁止条約(BWC、「細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発,生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約」)締約国による9月共同声明にウクライナ国内の生物研究所の機能に関して米国の生物兵器開発の懸念を盛り込んだことが挙げられる。国際協力の推進またロシア外務省は2022年の総括として、ユーラシア経済連合(EAEU)、上海協力機構、BRICsの枠組みの中で、多面的・多国間協力の前向きなアジェンダ承認に向けた国際協力が大きく前進したことを挙げた。総括ではベラルーシ共和国との同盟関係が引き続き強化され、同国は特別軍事作戦の目的と課題を理解し、2月から3月にかけて行われた3回のロシア・ウクライナ交渉の場を提供した、と強調されている。ウクライナ側および近隣諸国のNATO軍による脅威を背景に、ベラルーシ共和国には合同地域軍隊の追加派遣隊が展開されている。またCIS(独立国家共同体)の枠組みの中であらゆる活動分野における統合関係強化を目指した大規模案件も多数実施された。ロシア外務省は、ASEAN(東南アジア諸国連合)、東アジア首脳会議(EAS)、APECにおいて多極的世界秩序の強化、アジア太平洋地域諸国間の実践的協力の構築、増大する当地域安定的発展への脅威への対抗について問題を提議することができた、としている。国際紛争解決の努力また総括では、ロシアはアフガニスタンの安定化に積極的に協力し、シリア問題で総合アプローチを推し進め、またアゼルバイジャンとアルメニアの総合的な関係正常化に協力してきたことが挙げられた。問題悪化を回避すべく、ロシアはイラン核合意(JCPOA、「包括的共同行動計画」)参加者に対し国連安保理決議2231号の条件に戻る以外に選択肢がないことを受け入れるよう導いた。ロシアの孤立化は失敗に幅広い外国パートナーとの一貫したビジネス協力の進展を背景に、ロシアを「孤立」させようとする非友好国の無駄な試みが露呈した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は他の国家首脳や国際機関トップと70回以上会談し、約300の外交イベントに参加、諸外国指導者らと220回以上にもおよぶ電話会談を行った。その中でも以下が挙げられる:
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ロシア外務省 2022年の外交総括
2022年12月30日, 11:00 (更新: 2022年12月30日, 12:37) 2022年は真に歴史的規模の出来事が満載であり、新たな国際的現実が作られる兆候のもとで、誇張ではなく、ロシア外交政策にとって転換点となった。ロシア外務省が2022年総括を公式サイトで公開した。
30年にわたるロシアによる西側との対等な対話への試みは終結
今年を迎えるまでに、
ロシア西部国境におけるNATOの挑発的軍事化は危険なラインに近づいていた。国家安全保障と
ドンバスのロシア人の安全確保を目指すロシアの政治・外交努力は今後も拒否され続けることが最終的に明らかになった。
「容認不可能な水準に達した安全保障への脅威を無力化するために、ロシア連邦は困難ではあるが必要なステップを踏み出した。ドネツクおよびルガンスク人民共和国の独立を承認、国連憲章第51条に基づく特別軍事作戦開始、ドネツクおよびルガンスク(ルハンシク)人民共和国、さらに解放されたザポロジエ(ザポリージャ)およびヘルソン州における住民投票実施とそれに続くロシア連邦への編入。これら出来事は2014年のクリミアの「母港」への帰還と同じく祖国の歴史のマイルストーンとして永遠に残る」
さらに総括では、これら出来事は同時に、30年間にわたり「集団的西側」と
対等な対話を構築しようというロシアの真摯な試みに線を引くものであった、と記されている。
ロシア外務省は、西側は反ロシアという謳い文句で、地政学的主体としてのロシアを世界の舞台から排除し、ロシアに「
戦略的敗北」を負わす意向であることを宣言するまでに落ちぶれた、と強調。
圧力にもかかわらず、ロシアは自身の外交政策を放棄することなく、世界の建設的議題を進めるべく努力を継続した。その成果の一部として、
ナチス英雄化への対策に関する国連決議の圧倒的賛成多数による可決、生物兵器禁止条約(BWC、「細菌兵器(生物兵器)及び毒素兵器の開発,生産及び貯蔵の禁止並びに廃棄に関する条約」)締約国による9月共同声明にウクライナ国内の生物研究所の機能に関して
米国の生物兵器開発の懸念を盛り込んだことが挙げられる。
またロシア外務省は2022年の総括として、ユーラシア経済連合(EAEU)、
上海協力機構、BRICsの枠組みの中で、多面的・多国間協力の前向きなアジェンダ承認に向けた
国際協力が大きく前進したことを挙げた。
総括では
ベラルーシ共和国との同盟関係が引き続き強化され、同国は特別軍事作戦の目的と課題を理解し、2月から3月にかけて行われた3回のロシア・ウクライナ交渉の場を提供した、と強調されている。ウクライナ側および近隣諸国のNATO軍による脅威を背景に、ベラルーシ共和国には
合同地域軍隊の追加派遣隊が展開されている。
またCIS(独立国家共同体)の枠組みの中であらゆる活動分野における統合関係強化を目指した大規模案件も多数実施された。
ロシア外務省は、ASEAN(東南アジア諸国連合)、東アジア首脳会議(EAS)、
APECにおいて多極的世界秩序の強化、アジア太平洋地域諸国間の実践的協力の構築、増大する当地域安定的発展への脅威への対抗について問題を提議することができた、としている。
また総括では、ロシアは
アフガニスタンの安定化に積極的に協力し、シリア問題で総合アプローチを推し進め、またアゼルバイジャンとアルメニアの総合的な関係正常化に協力してきたことが挙げられた。
問題悪化を回避すべく、ロシアは
イラン核合意(JCPOA、「包括的共同行動計画」)参加者に対し国連安保理決議2231号の条件に戻る以外に選択肢がないことを受け入れるよう導いた。
幅広い外国パートナーとの一貫したビジネス協力の進展を背景に、ロシアを
「孤立」させようとする非友好国の無駄な試みが露呈した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は他の国家首脳や国際機関トップと70回以上会談し、約300の外交イベントに参加、諸外国指導者らと220回以上にもおよぶ電話会談を行った。その中でも以下が挙げられる:
「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」「ロシアエネルギーウィーク」「カスピ海経済フォーラム」をはじめとする大規模な国際イベントが多数開催された。
OPECプラスの枠組みで建設的な協力が継続。10月5日の会合では
日産200万バレルの原油減産が決定された。
ロシア·中国関係は包括的にダイナミックに発展。その水準の高さは2月4日に採択されたロシア·中国「新時代に入る国際関係と世界の持続可能な発展」に関する
共同声明に反映されている。