プーチン大統領の特別代表、上海協力機構が東方版NATOになる可能性があるかどうかについて語る

© Sputnik / SCO Host Photo Agency/Alexei Danichevロシアのハキモフ大統領特別代表(上海協力機構担当)
ロシアのハキモフ大統領特別代表(上海協力機構担当) - Sputnik 日本, 1920, 20.09.2022
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ウズベキスタン第2の都市サマルカンドで17日、上海協力機構(SCO)首脳会議が閉幕した。首脳会議では「サマルカンド宣言」に署名が行われ、新たな国の加盟についても合意された。SCOは東方版NATO(北大西洋条約機構)となり、独自の軍を創設する可能性があるのだろうか?ロシアのハキモフ大統領特別代表(上海協力機構担当)が「スプートニク」特派員に語った。
SCO加盟国の首脳らは16日、限られたメンバーによる会合と拡大会合の成果として、首脳会議の主要文書「サマルカンド宣言」を採択した。また首脳会議では、さまざまな分野における相互協力に関する一連の文書も承認された。「サマルカンド宣言」は、地域の安定、持続可能な経済成長、文化対話の深化を確保するための共同アプローチを定めている。
SCOが西側の軍事組織または社会政治組織と似たようなものになる可能性はあるかという質問に、ハキモフ氏は次のように述べている。

「何かと似たようなものになるという課題を設けたことは一度もない。われわれは競い合ったり、張り合ったりはしていない。SCOは誰かに対して向けられたものではなく、開かれている。似たようなものをつくるという解釈は、SCOが他のすべてに対立している場合の西側の政治学者の認識だ。われわれは相互協力とコンタクトのために開かれている。中国やロシアなどの国が西側で悪者扱いされている客観的な現状の中で、SCOはある種の似たようなものをつくる試みとして認識され始めている。(しかし)われわれは、加盟国とその国民の幸福という1つのことを目的とした組織をつくり、発展させている」

ウクライナの安全保障の保証草案はNATOに裏口から加盟しようとする試み トルコ人専門家 - Sputnik 日本, 1920, 16.09.2022
ウクライナの安全保障の保証草案はNATOに裏口から加盟しようとする試み トルコ人専門家
「スプートニク」特派員は、SCOが同盟軍を創設する可能性はあるか、また加盟国は防衛及び安全保障の分野における協力をどのように発展させる計画なのかについて質問した。ハキモフ氏は次のように答えた。
「SCOの枠内での演習は定期的に実施されており、次回の対テロ演習『平和の使命』は2023年にロシアで行われる。演習には、インド、中国、パキスタンなどSCOの全加盟国の軍隊が参加している。また、麻薬密輸対策に携わる当局のレベルで、演習『パウチーナ(クモの巣)』が定期的に実施されている。またSCO加盟国は、集団安全保障条約機構(CSTO)や独立国家共同体(CIS)などを通じて行事に参加している。合同軍の創設についてだが、SCO は軍事政治ブロックではない。一方、国防省及び防衛当局間の協力は、2008年のしかるべき合意に基づいて行われている」
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