作家で精神科医の加賀乙彦さんが死去、享年93歳
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精神科医としての経験を生かし、小説を書き続けた作家の加賀乙彦さん(93)が1月12日、老衰のため他界した。NHKが報じた。
加賀さんは東京大学で精神医学を学んだあと拘置所の技官を経てフランスに留学し、その時の経験をもとにした長編小説「フランドルの冬」で注目を集めた。その後も、死刑囚が処刑されるまでの限られた日々を描いた「宣告」やえん罪をテーマにした「湿原」など、精神科医としての経験を生かした小説を書き続け、数々の文学賞を受けた。2011年には文化功労者に選ばれた。
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