資金不足で中国にパンダ返還 フィンランド動物園

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パンダ【アーカイブ】 - Sputnik 日本, 1920, 27.01.2023
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フィンランド中部のアフタリ動物園は27日、中国から借り入れているパンダ2頭を返還すると明らかにした。資金不足でレンタル料を払えないことが理由とみられる。
フィンランドでパンダをめぐるスキャンダルが起こったのは24日のことだった。フィンランドのクルビネン農林水産相がアフタリ動物園の債務返済に500万ユーロ(約7億円)の追加予算を請求した際、動物園の抱える負債について国民的議論が巻き起こった。同国北部、ラップランドに生息する希少種、ホッキョクギツネの保護には年間10万ユーロ(約1400万円)未満の予算しか割かないのに、年間100万ユーロ(1億4000万円)ともいわれるパンダのレンタル料を支払ってきたことに批判が高まり、追加予算案は撤回に追い込まれた。
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この騒動を受け、アフタリ動物園は次のように発表した。

「アフタリ動物園はパンダの返還に向けて準備を進める。政府による500万ユーロの財政支援が廃案になったことを受け、25日に動物園が決定した」

今後、農水省、外務省、財務省による作業部会が検討し、最終的な判断を下す。
アフタリ動物園のパンダは2017年、中国の習近平国家主席がフィンランドを訪問した際に貸し出しが決まった。アフタリ動物園は2頭のために広大な面積を割き、特別に「パンダの家」という展示施設も建設。当初は年間28万人の来園者を見込んでいた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、来場者が激減し、財政状況が悪化。15年の貸し出し期間の半分も経たずに返還されることになった。
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