ラブロフ氏が前回、国会議員を前に演説を行ったのは2022年1月26日。その当時、同氏は演説で西側諸国は多極化する世界の現実を受け入れる準備ができていないと指摘した。さらに演説ではウクライナ情勢に関して、米国とその同盟国であるヨーロッパの国々がロシアとの国境付近で挑発的な軍事作戦を行っており、ウクライナ当局に致死兵器を供給し、ロシアに対して直接的な挑発を実行するよう圧力をかけていると言及した。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は15日、国家院(ロシア下院)の本会議に出席し、ロシアの外交政策における主な方向性と現在の国際情勢について演説を行っている。
19:51 15.02.2023
19:41 15.02.2023
さらに同氏は、ロシアはノルドストリーム爆破事件に関して国連安保理の特別会合を準備していると明らかにした。
ラブロフ氏は、国連には天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の事故を調査する権限がないというステファン・デュジャリック国連事務総長報道官の発言にロシアは同意していないと述べた。
ラブロフ氏は、国連には天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の事故を調査する権限がないというステファン・デュジャリック国連事務総長報道官の発言にロシアは同意していないと述べた。
19:37 15.02.2023
同氏は、ロシアは国益が侵害されている国際組織でのコミットメントに関して見直しをおこなうとの考えを示した。
18:51 15.02.2023
「ロシアの外交政策において特別な位置を占めるのは、上海協力機構(SCO)とBRICs(ブリックス)だ。これは、21世紀の多極化外交の模範例である」
18:43 15.02.2023
ラブロフ外相は、ロシアが集中して関心を向けていることの1つとして歴史の改ざんを挙げ、特に大祖国戦争、ナチスの恣意との戦いを指摘した。
「今年、ドイツ、イタリア、日本が初めてこの文書(注:ロシアが毎年発表しているナチズムへの賛美を認めないことに関する決議)に反対したことに深く憂慮している。これは、彼らが第二次世界大戦中に犯した大規模な人道的犯罪に対する誠意を疑うものである」
18:41 15.02.2023
同氏は演説で、中国とロシアの積極的な交流は国際情勢を安定させる要因であるとの考えを示した。
18:39 15.02.2023
18:34 15.02.2023
「西側諸国がロシアに仕掛けたハイブリッド戦争の目的はロシアを包囲し、『ならず者国家』にすることだったが、ロシアを孤立させる試みは失敗した。これはロシアの敵らも認めざるを得ない」
18:32 15.02.2023
ミンスク合意については 「皆、我々に嘘をついていた。ちょうど今、ノルドストリーム事件の真実を隠しているように」と述べている。
18:29 15.02.2023
「ロシアの新たな外交政策におけるコンセプトとは、国際活動の枠組みを形成する西側諸国の独占を終わらせる必要性に焦点を当てるというものだ」
18:26 15.02.2023
ラブロフ氏は、「彼らが北大西洋条約機構(NATO)を拡大しないというソ連指導部に与えられた特定の政治的義務を守らなかったこと、そしてドイツ、フランス、ポーランドが、ウクライナのヴィクトル・ヤヌコーヴィッチ前大統領と野党との間の合意に署名することを拒むことによって、2014年2月にキエフ(キーウ)で、ナチスと人種差別のスローガンの下で起こった流血クーデターを事実上承認してしまったのだ」と述べた上で、ロシアは昔から欧米諸国が持つ本音に幻想を抱いていないと指摘した。
18:22 15.02.2023
ラブロフ氏は、今回の演説の冒頭で、ロシアの発展を何十年も前に後退させるような試みがなされていると指摘した。
18:03 15.02.2023