「NATOは心配するべきだ」=米軍事専門家、ロシアの改良型爆撃機を高評価

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冷戦時代に開発された可変翼超音速戦略爆撃機「Tu-160M(白鳥)」の改良型は北大西洋条約機構(NATO)にとって深刻な脅威となりうる。米ジャーナリストで軍事専門家でもあるピーター・スチウ氏が、米安全保障関連シンクタンク「19fortyfive」のポータルサイトに寄稿したなかでこうした考えを示した。
「Tu-160」は1970年代から80年代にかけてソビエト連邦のツポレフ設計局によって開発された可変翼超音速戦略爆撃機で、1987年から運用されている。2014年にはアップグレードされた「Tu-160M」が登場し、現在製造中の更なる改良型「Tu-160M2」は2023年中にも3機が配備される見込みだ。
「NATOは心配すべきだ、ロシアは改良型爆撃機『Tu-160M2』を製造している」との見出しの記事で、スチウ氏は次のように指摘している。

「Tu-160Mは現在世界で最も重い爆撃機で、地理的に離れた場所や大陸の作戦戦域の奥深くにある目標も破壊することができる巡航ミサイルや核弾頭を搭載できる」

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また、米爆撃機「B-1」が高高度で標的に向かって飛行する「古典的」な意味での爆撃機であるのに対し、「Tu-160M」は爆弾倉からミサイルを発射する「スタンドオフ兵器プラットフォーム」として機能する点に注目。マッハ2超の高速度で飛行できることも強みだという。
「Tu-160M」は防御手段を持たず、軽量化に振り切った設計が高速飛行を可能にしており、通常は「MiG-31」などの超音速戦闘機が護衛のため随伴するという。
スチウ氏は、現在ロシアが生産を進めている改良型「Tu-160M2」は従来機のどのモデルよりも卓越しており、これを過小評価すべきでないと指摘した。
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