北朝鮮のICBMはソウルを狙っていない 米韓の敵対的な動きには「圧倒的な措置」=金与正氏

© AP Photo / Jorge Silva金与正氏
金与正氏 - Sputnik 日本, 1920, 19.02.2023
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北朝鮮の最高指導者・金正恩氏の妹の金与正氏は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)で韓国を狙うことはなく、韓国を相手にする気はないと表明。一方で、米国と韓国は地域の状況を悪化させていると非難し、北朝鮮へのあらゆる敵対的な動きに対して「圧倒的な措置」を取ると警告した。朝鮮中央通信(KCNA)の報道を元に、聯合ニュースなどが報じた。
朝鮮中央通信によると、与正氏は19日に談話を発表し「愚か者のために注意喚起するが、我々のICBMは決してソウルを狙うことはない。韓国のクズどもを相手にする気は依然としてない」と述べた。
一方、与正氏は、米国は北朝鮮に敵対せず、対話の用意があるという「たわごと」で世界を欺くことをやめ、北朝鮮の安全を脅かすことや、北朝鮮イメージを歪め、「対話の場で時間を稼ぐ」試みを放棄すべきだと指摘。また、自国の安全保障のために常に「合理的」であるよう忠告した。韓国政府に対しては、勇気があるふりをして「余計なことをせず」どんな結果を招くか考えたほうがいいと警告した。
日本、韓国 - Sputnik 日本, 1920, 19.02.2023
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与正氏はまた、「命令に従って」北朝鮮は常に敵の行動を注視し、あらゆる敵対行為に対応して、しかるべく「非常に強力かつ圧倒的な措置」を取ると警告した。
さらに与正氏は、国連安全保障理事会における米国の行動に対して、「朝鮮半島の平和と安定を望んでいるのであれば、世界の平和と安全を確保するという重要な責任を持った国連安保理を、北朝鮮に対する残酷な敵対政策を実行するための機構に変えようとする米国の独断や横暴を決して許してはならない」と強調した。
北朝鮮は、18日に平壌の順安国際空港からICBM「火星15」を発射したと発表。聯合ニュースによると、今回のミサイル発射は、米ワシントンで2月22日に予定されている北朝鮮の核問題に対応するための机上演習「拡大抑止手段運営演習(DSC TTX)」と、3月に予定されている米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」に対する北朝鮮の反発だとみられている。
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