Место утечки на газопроводе Северный поток-2 у берегов датского острова Борнхольм - Sputnik 日本, 1920
「ノルドストリーム」の爆破工作
ガスパイプライン「ノルドストリーム」と未使用の「ノルドストリーム2」で爆発が発生したのは2022年9月。ドイツ、デンマーク、スウェーデンは工作活動による破壊の可能性を否定しなかったが、爆破の犯行を認める声明はいずれの側からも出されなかった。ところが2023年2月初め、ピューリッツァー賞受賞の調査報道記者、シーモア・ハーシュ氏が、破壊工作に米国が関与というすっぱ抜き記事を発表。米国はこれを否定したが、ロシアは「ノルドストリーム」の爆発が破壊行為だったという新情報を受けて、国連安全保障理事会の開催を要請した。特設コーナーは、破壊工作の捜査に関する最新情報、専門家の評価や見解を逐次掲載しています。

「ノルドストリーム」爆破テロの西側報道は、事実から目を背けさせようとする試み=ザハロワ報道官

© Press service of The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federationロシア外務省のザハロワ報道官
ロシア外務省のザハロワ報道官 - Sputnik 日本, 1920, 08.03.2023
サイン
昨年9月の海底パイプライン「ノルドストリーム」の爆破テロは親ウクライナ派の何らかの組織が行ったと米紙が報じたことを受け、ロシアのマリア・ザハロワ報道官は7日、こうしたリークに基づく西側メディアの報道の裏には、法的な捜査を避け聴衆の目を事実から背けさせようとする者の意図が隠されているとの見解を示した。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は同日これに先立ち、「ノルドストリーム」の爆破テロは何らかの親ウクライナ派組織が実行した可能性があるとする記事を公開していた。記事中では「米国はテロに関与していない」とする米高官の主張も記されている。また、独紙「Die Zeit」も同日、ドイツの捜査当局がテロに関与した疑いのある船はウクライナ人が所有する会社からレンタルされたものだったと特定したと伝えている。
ザハロワ報道官は、爆破の犯人が「ロシアではない」「ウクライナの組織によるものだ」とする捜査結果についての記事を、西側メディアが爆弾のように投下していると指摘。米国やその同盟国の関与をあたかも否定するような報道の内容を念頭に、次のようにコメントしている。

「こうした情報をリークしているのは誰なのだろうか。答えはこうだ。法のフィールドでの捜査を避け、聴衆の注意を事実から背けさせようとする者だ」

また、ザハロワ報道官は事件に関連する一部の西側諸国は、ロシア側の公式な質問に答え、これより前に発表された米ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏による事件に関するスクープ記事の内容を精査すべきだと指摘した。
ノルドストリーム爆発の現場 - Sputnik 日本, 1920, 08.03.2023
「ノルドストリーム」の爆破工作
「ノルドストリーム」爆破テロは親ウクライナ派組織の犯行か=米紙報道

ハーシュ氏のスクープ記事

「ノルドストリーム」の爆破テロに関連し、ピューリッツァー賞受賞者の米ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏は2月、「爆破に米国が関与していた」とするスクープ記事を発表した。記事の概要は、2022年6月に実施された軍事演習「バルトップス演習」を隠れ蓑にし、米海軍のダイバーが「ノルドストリーム」に爆発物を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたとするもの。
ロシア外務省はこれまでにハーシュ氏の記事について、「ロシアにとってセンセーショナルなものでも、予想外のものではない。ロシア政府は米国の関与を想定していた」とコメントを発表。一方で米政権は、ハーシュ氏の記事は「真っ赤な嘘であり、完全な捏造」であるとし、すべての疑惑を否定している。
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