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穀物合意 現状と今後の展開
ロシアとウクライナの間の紛争は世界の食料安全保障は問題が先鋭化した。両国ともに農業生産物の輸出大国に数えられるが、戦闘開始後は、穀物の港からの積み出しが難しくなった。これを解決するためロシア、ウクライナ、トルコ、国連は2022年7月22日、穀物合意を締結。合意はウクライナ産穀物を黒海を通って安全に輸送する回廊の設置とロシア産生産物と肥料への禁輸制裁の解除が目的だったが、これが誠実に遂行されていないことにロシア外務省は憂慮を表し、西側諸国の合意違反を非難。この特設コーナーは穀物合意問題についての最新のニュースをご紹介しています。

【図説】延長合意も60日 「黒海イニシアティブ」とは

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ロシア外務省は14日、今月18日に期限を迎える穀物合意「黒海イニシアティブ」の再延長に合意するも、その期間を60日に限定すると発表した。「黒海イニシアティブ」は2022年7月末に締結された2つの協定から成る。一方はロシア、トルコ、ウクライナ、国連の4者が締結した黒海経由のウクライナ産穀物及び食品の輸出に関する協定で、もう一方は、ロシアと国連の間で合意したロシア産食品及び肥料の輸出制限解除に関する覚書である。
「黒海イニシアティブ」では、ウクライナ産穀物などをウクライナの主要3港から黒海の「海上人道回廊」を経由して各国へ輸出すると規定している。船舶の移動はトルコのイスタンブールに開設された共同調整センター(JCC)が管理する。
昨年7月以来、1600隻以上の船舶が同回廊を航行し、2400万トンの穀物が輸出された。
ウクライナ産穀物に関する協定の有効期間は120日。昨年11月18日に期限を迎え、再延長されていた。
ロシア産食品及び肥料に関する覚書の有効期間は3年となっているが、ロシア側はこの覚書が履行されていないと主張し、黒海イニシアティブの延長期間を半分の60日にとどめた。また、この延長は、ロシア産食品及び肥料に対する間接的・直接的制裁を解除するとの約束が全て果たされるという条件のもとで実現するとしている。
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