- Sputnik 日本, 1920
穀物合意 現状と今後の展開
ロシアとウクライナの間の紛争は世界の食料安全保障は問題が先鋭化した。両国ともに農業生産物の輸出大国に数えられるが、戦闘開始後は、穀物の港からの積み出しが難しくなった。これを解決するためロシア、ウクライナ、トルコ、国連は2022年7月22日、穀物合意を締結。合意はウクライナ産穀物を黒海を通って安全に輸送する回廊の設置とロシア産生産物と肥料への禁輸制裁の解除が目的だったが、これが誠実に遂行されていないことにロシア外務省は憂慮を表し、西側諸国の合意違反を非難。この特設コーナーは穀物合意問題についての最新のニュースをご紹介しています。

穀物合意、60日間の延長 ロシア農産物に関するコミットメントに期待=ロシア外務省

© Sputnik / Евгений Одиноковロシア外務省
ロシア外務省 - Sputnik 日本, 1920, 14.03.2023
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アレクサンドル・グルシコ外務次官は、これまでと同じ条件による穀物合意を60日間延長すると発表。
グルシコ氏は穀物合意の延長は、ロシア農産物に対する間接的・直接的制裁を解除するとのパートナーの約束がすべて守られるという条件のもとで実現すると説明した。
3月13日、ロシアと国連の代表者間による穀物合意協議が終了。ロシアのヴェルシニン外務次官は、今後のロシアのスタンスは、ロシア農産物の正常化の実質進歩によると語った。同氏によると、今のところ米国、欧州連合(EU)、英国が発表したロシア産穀物·肥料に対する制裁緩和は機能していない
国連のグテーレス事務総長 - Sputnik 日本, 1920, 09.03.2023
国連グテーレス事務総長、キーウでゼレンスキー大統領と会談 穀物輸出など協議
穀物合意とはロシア、国連、トルコ、ウクライナの4者の協議によって2022年7月末に結ばれた2つの協定。一つはウクライナの黒海沿岸の港からのウクライナ産穀物などの輸出に関する協定で、同年11月18日で期限を迎えたが120日間の延長が決まっている。もう一方はロシアと国連の間に結ばれたロシア産食品や肥料の世界市場への輸出に関する協定で、国連はロシア産農産物などへの様々な輸出制限の撤廃に責任をもつとしている。穀物合意は、2023年3月18日に期限を迎える。
13日の国連情報によると、この合意により穀物2400万トンが輸出され、1600便以上の黒海経由の安全な航行が可能となった。穀物貨物の約半分を占めたのがトウモロコシの1190万トンであり、小麦は660万トンだった。その他に飼料用ひまわり粉、ひまわり油、大麦、菜種、大豆など。
ロシア外務省はこれまで何度か、ウクライナ穀物の供給先は主にEUなど高所得(47%)と中高所得(34%)の国々であると指摘している。途上国など支援を必要とする諸国への輸出の割合は着実に減っており、現在は2.6%に至っている。
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