IT・科学 - Sputnik 日本, 1920, 19.10.2021
IT・科学
SNSから最先端テクノロジーまで

世界中のトイレットペーパーから「永遠の化学物質」が検出される

CC0 / Pixabay / トイレットペーパー
トイレットペーパー - Sputnik 日本, 1920, 15.03.2023
サイン
米国の研究者らが、北米、西ヨーロッパ、アフリカ、中央アメリカ、南アメリカの主なトイレットペーパーブランド21社の製品を分析したところ、すべてのトイレットペーパーに「パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)」が含まれていることが分かった。英紙「ガーディアン」が伝えている。
PFASは自然界で分解されず、人体や環境に残留することから「永遠の化学物質」とよばれている。同紙によると、研究者らは、今回の研究でPFASを含むトイレットペーパーを使用した場合の健康に対する影響に関する調査を行っていない。しかし、これまでの研究でPFASは皮膚から体内に吸収されることが分かっている。
魚 - Sputnik 日本, 1920, 26.10.2022
魚を用いて地球を救う方法が見つかる
また今回の分析で、再生トイレットペーパーにも通常のトイレットペーパーと同様にPFASが含まれていることが判明した。また、トイレットペーパーに最も多く含まれる化合物は、フルオロテロマーリン酸ジエステル(6:2 diPAP)であることも分かった。この物質に関する研究はまだ十分ではないものの、生殖器の機能障害と関連があるとする研究結果が存在する。さらに、6:2 diPAPは、有毒で発がん性のあるペルフルオロオクタン酸に変換可能な化合物でもある。
研究者らによると、トイレットペーパーが水中のPFAS汚染の主な原因となっている可能性がある。しかし、トイレットペーパーに含まれる化学物質の濃度は非常に低いことが分かっているため、トイレットペーパーの使用を控えることを考えるべきではないと指摘している。
PFASは、さまざまな消費者向け製品を水、熱、汚染から守るために広く使用されている。これまでの研究により、PFASはがん、子宮内合併症、自己免疫疾患、肝臓や腎臓の損傷、その他の深刻な疾患の発症に関係しているとされている。
関連ニュース
欧州諸国の早期死亡の最大14%は環境汚染が原因=欧州委員会
香港大学研究チーム マイクロプラスチックの危険性を確認
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала