スーダンでの衝突 13日以降、83人以上が死亡=WHO 救命物資の不足も

© AFP 2023スーダン、ハルツーム
スーダン、ハルツーム - Sputnik 日本, 1920, 17.04.2023
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世界保健機関(WHO)は16日、国軍と特殊部隊の間で戦闘が続くスーダンで13日以降、83人以上が死亡、1126人以上が負傷したと発表した。救命物資の不足も報告されており、WHOは物資の状況を引き続き監視している。
WHOの公式サイトではこのように発表されている。

「4月13日以降、ハルツーム、南コルドファン州、北ダルフール州、北部州およびその他の地域で83人以上が死亡、1126人以上が負傷しており、現在最も戦闘が集中しているのはハルツーム市である」

なお、負傷者を受け入れているハルツームの9つの病院の多くで「輸血器具、医療品、その他の救命物資が不足している」と報告されており、WHOはハルツームやその他の被災都市における物資の状況を引き続き監視している。
戦闘が発生したスーダン - Sputnik 日本, 1920, 16.04.2023
スーダン国軍が特殊部隊の陣地を砲撃 本部を制圧との報道
13日、アラビア語圏のテレビ局は、スーダン即応軍が首都ハルツームの北東・メロエに部隊を駐留させ、スーダン軍が退去を求めていると報じた。同日夜、スーダン軍は異例の声明を発表。ハルツームと多くの町における即応軍の配備は「違法であり、武装勢力との協議・調整なしに行われた」と指摘した。
15日、即応軍と国軍の間で戦闘が発生。即応軍は首都ハルツームの国際空港や、首都の北東・メロエにある空軍基地を制御下に置いたと発表。また、権力の象徴ともいえる大統領宮殿も占拠したという。即応軍は、国軍が「あらゆる種類の武器」を用いてハルツームの基地を攻撃したと非難。国軍は、即応軍の主張は事実無根であり、大統領宮殿を含むすべての戦略的拠点は国軍が支配していると述べた。また、国軍は即応軍が先に攻撃してきたと指摘している。国軍と治安総局は、即応軍を反乱軍と表現し、政府施設や戦略的施設を攻撃したことも非難した。スーダンの国家元首にあたる暫定主権評議会議長で暫定軍事評議会議長のアブドゥルファッターハ・ブルハーン中将は、即応軍を解散させる政令を発布した。
現在、スーダンの他の多くの地方でも、国軍と即応軍の戦闘や散発的な衝突が起きている。即応軍は、メディアやSNSで大規模な情報戦を展開し、戦闘行為の成功や施設の支配について矛盾した声明を共有している。
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