独、西側覇権主義の終焉を認める=連邦議会議員

© Markus Schreiberドイツ連邦議会
ドイツ連邦議会 - Sputnik 日本, 1920, 18.04.2023
サイン
ロシアや中国と対立する新植民地主義的な願望を追求する西側諸国は、ますます世界から孤立しつつあり、一方でグローバル・サウスの国々はそうした政策に反対している。ドイツ連邦議会「左翼党」の副党首で連邦議会国際政策委員会の一員であるセヴィム・ダクデレン氏が独誌Junge Weltに寄稿した中で述べた。
ダクデレン氏は「バイデン政権は、ロシアや中国との対立の中で、自国の覇権的地位を失わないよう、新植民地的抑圧の世界を築こうとしている。こうした願望は現在、米国やその同盟国が、グローバル・サウスの国々に対して、ロシアに対する経済戦争に加わり、ウクライナでの代理戦争に武器を供給するという厳しい要求として表れている」と指摘。
西側諸国は「準植民地的な束縛体制を再確立し、それによって世界における米国とEU(欧州連合)の影響力の衰えに対抗しようとしている」という。「しかし、グローバル・サウスの国々とその国民のほとんどは、米国とNATO(北大西洋条約機構)諸国の路線に従うことを望んでいない」とダグデレン氏は綴った。
米国、ロシア - Sputnik 日本, 1920, 17.04.2023
対露制裁は西側諸国の史上最大の誤算となった=米誌
また、西側諸国からの圧力にもかかわらず、世界人口の87%を占めるグローバル・サウスは、対露制裁にも、ウクライナ紛争におけるNATOの間接的な軍事介入にも加わることを拒否していると指摘した。
ダグデレン氏は、NATO諸国の抵抗にもかかわらず、多極化へ向かう世界の動きを明確化するブラジル、インド、中国の急速な発展やグローバル・サウスの協力・連携の増加とともに、世界通貨であるドルの放棄もますます活発化していることにも注意を促した。
中国紙「環球時報」は以前、世界で脱ドル化が加速しており、安定性の高い別の通貨での決済に移行する国が増えている。ドルを武器にした容赦のない対露制裁などを含む、米国による近年の無責任な金融政策により、米国はドル覇権の衰退を自ら招いていると指摘する声もあると報じた。
関連ニュース
インドネシア、西側による植民地支配の終焉を予言 中国との関係強化に期待
「グローバルな分割」 大半の国はロシアと協力するために制裁に反対した=米エコノミスト
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала