https://sputniknews.jp/20230425/15786747.html
プラスチック廃棄物は爆発で破壊 ロシアの研究者が処分方法を提案
プラスチック廃棄物は爆発で破壊 ロシアの研究者が処分方法を提案
Sputnik 日本
爆発波によるプラスチック廃棄物の処分は、有毒化合物を放出することなく、プラスチックを最大限分解することができる。エニセイ・シベリア研究教育センターの研究者らが、プラスチック廃棄物の独自の処分方法についてスプートニクに語っている。 2023年4月25日, Sputnik 日本
2023-04-25T17:02+0900
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現在のプラスチック廃棄物の処分・リサイクル方法では、不要なプラスチックを完全に破壊することはできない。廃棄物の一部は処理後も直径5ミリ以下のプラスチック粒子(マイクロプラスチック)と接着剤、紙、その他の物質との混合物となって存在している。同研究所の研究者らによると、こういった廃棄物は、水や土壌に多く含まれており非常に危険なタイプだという。廃棄物は水、空気、食べ物を通して動物や人間に入り込み、食物連鎖全体を汚染し、その量は年々増加している。マイクロプラスチックの最も危険な発生源の1つは、僻地で蓄積し続ける廃棄物。このような地域では、物流コストがかかるためプラスチック回収は経済的に非現実的であり、廃棄物は巨大な埋立地に捨てられるだけだという。研究者らは今回、マイクロプラスチックによる環境汚染に対抗する独自の方法を提案している。それは、プラスチック廃棄物を爆発して破壊するというもの。爆発と燃焼は性質的には似ているものの、条件とその結果が異なる。例えば、焼却室では温度が1200度、圧力が1気圧程度に保たれているのに対し、爆発波では温度は3000度以上、圧力は5万気圧を超える。統合科学技術プログラム「産業用爆発技術」の責任者であるセルゲイ・コスティレフ氏によると、プラスチックを爆発させて処分する上で特別なことをする必要はなく、廃棄物に火薬を少量加えればよいという。同氏によると、プラスチックの濃度を正確に把握していれば、廃棄物はちゃんと爆発する。こうすることで、プラスチックのポリマー骨格を単純な物質に最大限分解することができ、有害な燃焼生成物である一酸化炭素や窒素酸化物を大気に放出されるのを回避することができるという。スプートニクは先日、太平洋ゴミベルトは環境破壊の一因となっているものの、沿岸生物の住み処になっているというニュースについて報じた。関連記事
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プラスチック廃棄物は爆発で破壊 ロシアの研究者が処分方法を提案
爆発波によるプラスチック廃棄物の処分は、有毒化合物を放出することなく、プラスチックを最大限分解することができる。エニセイ・シベリア研究教育センターの研究者らが、プラスチック廃棄物の独自の処分方法についてスプートニクに語っている。
現在のプラスチック廃棄物の処分・リサイクル方法では、不要なプラスチックを完全に破壊することはできない。廃棄物の一部は処理後も直径5ミリ以下のプラスチック粒子(マイクロプラスチック)と接着剤、紙、その他の物質との混合物となって存在している。同研究所の研究者らによると、こういった廃棄物は、水や土壌に多く含まれており非常に危険なタイプだという。廃棄物は水、空気、食べ物を通して動物や人間に入り込み、食物連鎖全体を汚染し、その量は年々増加している。
マイクロプラスチックの最も危険な発生源の1つは、僻地で蓄積し続ける廃棄物。このような地域では、物流コストがかかるためプラスチック回収は経済的に非現実的であり、廃棄物は巨大な埋立地に捨てられるだけだという。
研究者らは今回、マイクロプラスチックによる環境汚染に対抗する独自の方法を提案している。それは、プラスチック廃棄物を爆発して破壊するというもの。爆発と燃焼は性質的には似ているものの、条件とその結果が異なる。例えば、焼却室では温度が1200度、圧力が1気圧程度に保たれているのに対し、爆発波では温度は3000度以上、圧力は5万気圧を超える。
統合科学技術プログラム「産業用爆発技術」の責任者であるセルゲイ・コスティレフ氏によると、プラスチックを爆発させて処分する上で特別なことをする必要はなく、廃棄物に火薬を少量加えればよいという。同氏によると、プラスチックの濃度を正確に把握していれば、廃棄物はちゃんと爆発する。
こうすることで、プラスチックのポリマー骨格を単純な物質に最大限分解することができ、有害な燃焼生成物である一酸化炭素や窒素酸化物を大気に放出されるのを回避することができるという。
スプートニクは先日、太平洋ゴミベルトは環境破壊の一因となっているものの、
沿岸生物の住み処になっているというニュースについて報じた。