スーダンで占拠された研究所にコレラ、ポリオ、麻疹の病原体=WHO

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バイオハザードマーク【アーカイブ】 - Sputnik 日本, 1920, 25.04.2023
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正規軍と準軍事組織「即応軍」の衝突が起こったスーダンで、部隊に占拠された生物研究所にポリオやコレラ、麻疹(はしか)の病原体が保管されていることが報告された。世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)のスーダン代表を務めるニマ・サイード・アビド氏が25日、定例会見で明らかにした。
アビド氏によると、WHOはスーダン国内にある生物研究所の所長から、いずれかの交戦勢力に占拠され、研究所が軍事拠点にされていると報告を受けた。アビド氏は次のように警告する。

「これは極めて危険だ。なぜなら、研究所内にはポリオや麻疹、コレラの病原体サンプルがあるからだ。そのため生物災害の大きなリスクがある」

戦闘で煙があがる首都ハルツームの街並み - Sputnik 日本, 1920, 19.04.2023
【解説】これは内戦? スーダン軍と特殊部隊はなぜ争うのか
スーダンでは4月15日から正規軍と即応軍の戦闘が始まった。スーダン保健省は、これによる死者が最大で600人に達するとしている。また、WHOは25日、一連の衝突でこれまでに少なくとも459人が死亡し、4072人がけがをしたと発表した。
衝突を受け世界各国は、スーダンに滞在している自国民の退避を進めている。日本政府も周辺国ジブチに自衛隊機を派遣するなどして邦人救出の機会をうかがっていた。毎日新聞などによると、日本政府はこれまでに、首都ハルツームから日本大使館職員やその家族ら58人を退避させた。退避を希望する邦人で現地に残っているのは、比較的情勢が落ち着いているスーダン南部に滞在する1人となっている。
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