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研究者らが人工知能に基づく津波警報システムを開発

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波 - Sputnik 日本, 1920, 02.05.2023
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最先端の音響技術と人工知能(AI)で地震の種類を即座に分類し、津波の発生リスクを判断する早期警戒システムが、米英の研究者らによって開発された。科学系メディア「サイエンス・デイリー」が伝えている。
海底地震の特徴に大きく依存する津波は、早期に警報を出すのは難しいといわれている。そこで、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校と英カーディフ大学の研究者らは今回、音響技術とAIに基づく津波の警報システムを開発した。
研究チームのベルナベ・ゴメス氏は、「垂直方向の滑り要素が強い地震は、水平方向の滑り要素と比べると、水柱を上昇または下降させる可能性が高い。したがって、地震の初期の段階で『滑り』のタイプを知ることで誤報が減り、警戒システムの信頼性を高めることができる」と述べている。
津波警報を出す上では時間が重要であり、水位を測定するために深海観測ブイを利用すると、避難時間の確保が難しい。そのため研究者らは、地震によって発生する音響放射を測定することを提案している。ハイドロフォンと呼ばれる水中マイクロフォンがこの音響波を記録し、地殻変動をリアルタイムで観測するという。
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研究チームのウサマ・カドリ氏は、「音響放射は、津波よりもはるかに速く水柱に伝わる。音響放射は地震の発生源に関する情報を伝え、その圧力場は発生源から何千キロも離れた遠方でも測定できる。圧力場に関する解析を出すことは、リアルタイム解析における重要な要素だ」と述べている。
また、研究者らが開発したシステムでは、ハイドロフォンのデータから震源を調べ、AIによって『滑り』のタイプとマグニチュードを分類する。その後、システムは津波の大きさやその継続などを算出するという。
研究者らがシステムのテストを行ったところ、地震発生からほぼ瞬時に、低い計算負荷で地震パラメータを書き出したという。研究チームは今後、津波発生の判断精度を高めるため、より多くの情報を織り込んでシステムを改良していくという。
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