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【視点】「飛ぶのと、それに乗って戦うのはわけが違う」宇パイロットF16訓練計画をロシア人軍事専門家が検証
【視点】「飛ぶのと、それに乗って戦うのはわけが違う」宇パイロットF16訓練計画をロシア人軍事専門家が検証
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... 2023年6月1日, Sputnik 日本
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ポポフ氏は、飛行機が空中でどんな動きを見せるかを感じ取り、自動操縦のレベルまで自分の行動を構築する必要がある点に注意を喚起している。訓練の複雑さはパイロットのそれまでの飛行経験や、飛行年数、英語スキルによって変わりうるポポフ氏は、パイロットはいわゆる空間知覚や飛行認識(編集注:機体の空間的位置や、現在の飛行モードと設定の飛行モードの適合性を総合的に判断)をマスターするだけでなく、弾薬や電子戦装備などの使い方も理解していなければならないと指摘している。こうしたことを踏まえても、ポポフ氏はF16がウクライナへ供給された場合、ロシア軍には脅威となることを認めている。ポポフ氏は少なからず重要な点として、トレーニングの対象にF16の整備を行う技術スタッフが含まれていることに注意を喚起している。F16は近代的なマシーンであり、飛行の準備を整えるためにはいつどの時点でテストチェックを行うべきか、隅から隅まで知り尽くさねばならない。これはトレーニングプログラムの構成要素としてはかなり重要であり、少なからず複雑な部分である。関連記事
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【視点】「飛ぶのと、それに乗って戦うのはわけが違う」宇パイロットF16訓練計画をロシア人軍事専門家が検証
2023年6月1日, 06:00 (更新: 2023年9月5日, 22:11) オランダのカイサ・オロングレン国防相は、オランダとデンマークがこの夏、ウクライナ人パイロットのF16戦闘機の操作訓練を実施するための共同作業に取り組んでいることを明らかにした。スプートニクはロシア功労パイロットの称号を持つ退役少将で、現在、ロシア人軍事専門家として雑誌「アヴィアパノラマ」の副編集長を務めるウラジーミル・ポポフ氏に取材し、トレーニングの効果のほどについて、またNATOのインフラがさらにどんな問題に直面するかについてお話を伺った。
「通常のF16戦闘機トレーニングプログラムは最高で2年かかります。ですが切迫したケース、予期しない軍事行動があった場合のためにはショートプログラムがあり、これは3~4か月の長さです。これには理論と操縦スキルのための実践トレーニング、離着陸などの練習が含まれます」
ポポフ氏は、飛行機が空中でどんな動きを見せるかを感じ取り、自動操縦のレベルまで自分の行動を構築する必要がある点に注意を喚起している。訓練の複雑さはパイロットのそれまでの飛行経験や、飛行年数、英語スキルによって変わりうる
「ショートトレーニングの場合、25~40%は敵用の『飛行標的』です。なぜならば新型の飛行機で飛ぶというのと、それに乗って戦うというのは全くわけが違うからです」
ポポフ氏は、パイロットはいわゆる空間知覚や飛行認識(編集注:機体の空間的位置や、現在の飛行モードと設定の飛行モードの適合性を総合的に判断)をマスターするだけでなく、弾薬や電子戦装備などの使い方も理解していなければならないと指摘している。
こうしたことを踏まえても、ポポフ氏はF16がウクライナへ供給された場合、ロシア軍には脅威となることを認めている。
「ロシア軍にとっての脅威が非常に大きいと言わねばなりません。F16は旧弊で機体は40年前に開発されたものだとはいっても、これは第4プラス世代の軽量型の戦闘機であり、常に刷新が繰り返されてきたものです。世界40カ国の軍備にF16が入っているのもれっきとした理由があります。これはロシアのMig29や、Mig35とまでも同格に並ぶことができます。とはいえ、Mig35の可能性はより広範ではありますが」
ポポフ氏は少なからず重要な点として、トレーニングの対象にF16の整備を行う技術スタッフが含まれていることに注意を喚起している。F16は近代的なマシーンであり、飛行の準備を整えるためにはいつどの時点でテストチェックを行うべきか、隅から隅まで知り尽くさねばならない。これはトレーニングプログラムの構成要素としてはかなり重要であり、少なからず複雑な部分である。