https://sputniknews.jp/20230602/5lng20-16173216.html
5月の日本のLNG輸入、20年ぶりの低水準に
5月の日本のLNG輸入、20年ぶりの低水準に
Sputnik 日本
2023年5月に日本が輸入した液化天然ガス(LNG)の量が、過去約20年間で最低水準になった。米メディア「ブルームバーグ」が統計データやLNGタンカーの動向などをもとに伝えている。 2023年6月2日, Sputnik 日本
2023-06-02T19:41+0900
2023-06-02T19:41+0900
2023-06-03T01:28+0900
ガス
lng
国内
経済
エネルギー危機
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/206/23/2062365_387:0:4824:2496_1920x0_80_0_0_7fcdd818039019bdb314bee754ffc836.jpg
同メディアによると、停電のリスクや光熱費の高騰を招いた昨年のエネルギー危機以降、日本政府は国民や企業に対し節電を呼び掛けている。また、原発の利用拡大を進め、化石燃料の需要を減らそうとしている。5月の日本のLNG輸入量は約400万トンだった。これは前年同月比で約30パーセント小さく、2002年以降で最低水準だという。さらに、国内のガス備蓄は豊富で、いくつかの輸入業者は先月、LNGを転売するほどだったという。ここ数カ月のLNGや石炭の価格低下は、日本の電力会社にコスト削減をもたらし、小売価格への圧力も弱まった。調査分析会社「ICIS」のアナリスト、ヨアヒム・モクソン氏は「現在の日本の電力消費は、新型コロナウイルスのパンデミックのピークだった2020年5月と同じくらい低い」と指摘している。また、世界有数のLNG消費大国である日本の輸入量が減ることで、世界のLNG市場でのガス不足のリスクも軽減されると指摘されている。天然ガスをめぐっては、これまでに欧州委員会はEU諸国に対し、ロシア産ガス供給の完全停止の事態に備えるよう呼びかけた。この勧告では、EUの来冬のガス貯蔵目標は90%に設定されており、ロシアのガス量が完全に不足した場合でも、EU諸国はこの目標を達成することができるはずだとされている。関連ニュース
https://sputniknews.jp/20230516/16002824.html
国内
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2023
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/206/23/2062365_1070:0:4398:2496_1920x0_80_0_0_8b147ea39608610124cb4b9bae0ad125.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ガス, lng, 国内, 経済, エネルギー危機
5月の日本のLNG輸入、20年ぶりの低水準に
2023年6月2日, 19:41 (更新: 2023年6月3日, 01:28) 2023年5月に日本が輸入した液化天然ガス(LNG)の量が、過去約20年間で最低水準になった。米メディア「ブルームバーグ」が統計データやLNGタンカーの動向などをもとに伝えている。
同メディアによると、停電のリスクや光熱費の高騰を招いた昨年のエネルギー危機以降、日本政府は国民や企業に対し節電を呼び掛けている。また、原発の利用拡大を進め、化石燃料の需要を減らそうとしている。
5月の日本のLNG輸入量は約400万トンだった。これは前年同月比で約30パーセント小さく、
2002年以降で最低水準だという。さらに、国内のガス備蓄は豊富で、いくつかの輸入業者は先月、LNGを転売するほどだったという。
ここ数カ月のLNGや石炭の価格低下は、日本の電力会社にコスト削減をもたらし、小売価格への圧力も弱まった。調査分析会社「ICIS」のアナリスト、ヨアヒム・モクソン氏は「現在の日本の電力消費は、新型コロナウイルスのパンデミックのピークだった2020年5月と同じくらい低い」と指摘している。
また、世界有数のLNG消費大国である日本の輸入量が減ることで、世界のLNG市場でのガス不足のリスクも軽減されると指摘されている。
天然ガスをめぐっては、これまでに欧州委員会はEU諸国に対し、
ロシア産ガス供給の完全停止の事態に備えるよう呼びかけた。この勧告では、EUの来冬のガス貯蔵目標は90%に設定されており、ロシアのガス量が完全に不足した場合でも、EU諸国はこの目標を達成することができるはずだとされている。