https://sputniknews.jp/20230616/60-16291646.html
「私はカモメ」 宇宙へ初めて行った女性 テレシコワの挑戦から60年
「私はカモメ」 宇宙へ初めて行った女性 テレシコワの挑戦から60年
Sputnik 日本
今から60年前の1963年6月16日、ソ連のバイコヌール宇宙基地から宇宙船「ボストーク6号」が打ち上げられた。搭乗したワレンチナ・テレシコワは、人類史上初の宇宙に行った女性となった。「私はカモメ。聞こえますか?どうぞ」。これは打ち上げ後、彼女が最初に地上との通信で発したフレーズである。 2023年6月16日, Sputnik 日本
2023-06-16T19:16+0900
2023-06-16T19:16+0900
2023-06-16T20:18+0900
宇宙
宇宙飛行士
ロシア
ソビエト連邦
歴史
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/06/10/16291868_0:128:2049:1280_1920x0_80_0_0_ba2067fe13cfd5cf12b09c990f993c2f.jpg
26歳だったテレシコワは、2日と22時間51分の間、未知の宇宙と1対1で対面した。それ以降も現在に至るまで、女性が単独宇宙飛行をした例はない。他の女性の宇宙飛行士は、複数の乗組員の1人として宇宙に飛び立っている。テレシコワの飛行より前、地球の軌道上に行ったのは男性だけだった。そのため、ロシアの「カモメ」の宇宙飛行は、「女性と宇宙」の問題が存在しないことの証明となった。テレシコワの宇宙飛行の2日前、別の宇宙飛行士、ワレリー・ブイコフスキーが乗った「ボストーク5号」も打ち上げられていた。2人は地上と交え互いに無線交信し、自身の活動を調整したり、観測結果を比較したりした。また、無重力空間が人体に与える影響には、男性と女性で大差がないことも分かった。テレシコワを乗せた宇宙船は地球の周りを48周した。「ボストーク6号」の帰還船は、無事にアルタイ地方(ロシア)の湖に着水した。宇宙飛行から40年以上経ってから、テレシコワはロシア初の女性空軍少将となっている。彼女は地球に戻れない可能性もあったと当時を振り返っている。大気圏再突入は手動操作で行うはずだったが、船に「降下」のコマンドを出しても、反対に上昇を続け地球からどんどん離れていった。テレシコワは手動操作に不具合が起こったことを即座に理解し、地球と交信して自動での着陸を要請した。弱冠26歳のテレシコワの勇敢さ、決定力、そして専門性の高い知識が彼女の命を救い、宇宙の征服者の輝かしい歴史の1ページに載ることになったのだ。関連ニュース
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2023
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
宇宙へ初めて行った女性 テレシコワの挑戦から60年
Sputnik 日本
宇宙へ初めて行った女性 テレシコワの挑戦から60年
2023-06-16T19:16+0900
true
PT1M12S
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/06/10/16291868_0:0:2049:1537_1920x0_80_0_0_0b5e6df185c15fbf69b25f17ce6b4355.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
宇宙, 宇宙飛行士, ロシア, ソビエト連邦, 歴史, видео
宇宙, 宇宙飛行士, ロシア, ソビエト連邦, 歴史, видео
「私はカモメ」 宇宙へ初めて行った女性 テレシコワの挑戦から60年
2023年6月16日, 19:16 (更新: 2023年6月16日, 20:18) 今から60年前の1963年6月16日、ソ連のバイコヌール宇宙基地から宇宙船「ボストーク6号」が打ち上げられた。搭乗したワレンチナ・テレシコワは、人類史上初の宇宙に行った女性となった。「私はカモメ。聞こえますか?どうぞ」。これは打ち上げ後、彼女が最初に地上との通信で発したフレーズである。
26歳だったテレシコワは、2日と22時間51分の間、未知の宇宙と1対1で対面した。それ以降も現在に至るまで、女性が単独宇宙飛行をした例はない。他の女性の宇宙飛行士は、複数の乗組員の1人として宇宙に飛び立っている。
テレシコワの飛行より前、地球の軌道上に行ったのは男性だけだった。そのため、ロシアの「カモメ」の宇宙飛行は、「女性と宇宙」の問題が存在しないことの証明となった。テレシコワの宇宙飛行の2日前、別の宇宙飛行士、ワレリー・ブイコフスキーが乗った「ボストーク5号」も打ち上げられていた。2人は地上と交え互いに無線交信し、自身の活動を調整したり、観測結果を比較したりした。また、無重力空間が人体に与える影響には、男性と女性で大差がないことも分かった。
テレシコワを乗せた宇宙船は地球の周りを48周した。「ボストーク6号」の帰還船は、無事にアルタイ地方(ロシア)の湖に着水した。
宇宙飛行から40年以上経ってから、テレシコワはロシア初の女性空軍少将となっている。彼女は地球に戻れない可能性もあったと当時を振り返っている。大気圏再突入は手動操作で行うはずだったが、船に「降下」のコマンドを出しても、反対に上昇を続け地球からどんどん離れていった。テレシコワは手動操作に不具合が起こったことを即座に理解し、地球と交信して自動での着陸を要請した。弱冠26歳のテレシコワの勇敢さ、決定力、そして専門性の高い知識が彼女の命を救い、宇宙の征服者の輝かしい歴史の1ページに載ることになったのだ。