ウクライナ 1100億円以上を支払い、壊れた武器を受領
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ウクライナ軍に供給される兵器が実は、ウクライナ到着の前にすでに本格的な修理が必要という事態が多々発生している。時には、ウクライナがすでに支払い済の武器の供給契約の一部または全部が履行されないこともある。ニューヨーク・タイムズ紙がウクライナ政府の資料を引用して報じている。
こうした状況から、ウクライナは2022年12月末時点で8億ドル(約1133億円)相当の武器が未受領のままだった。
ウクライナのヴォロディミル・ガブリロフ国防次官はニューヨーク・タイムズからの取材に、ウクライナが支払いを済ませたにもかかわらず、期待した武器が受け取れないケースは珍しくないため、ウクライナ軍は2023年には購入を分析し、問題のある契約者を除外するようになったと語っている。支払済の兵器の未納入問題に加え、ウクライナは送られてきた装備に欠陥がある事態にも直面している。例えば、西側の榴弾砲は品質に大きな問題があったが、国防次官は「(武器は)贈り物であることを念頭に置いておかねばならない」と語っている。
ニューヨーク・タイムズ紙は、ウクライナの複数の役人の話を引用し、ウクライナ軍に供給される装備品の一部は届いた時点ですでに使用できない状態で、直ちに部品交換に回されるために、ウクライナの軍備の約30%が常時、故障した状態にある報じている。同紙が取材した専門家は30%は高い数値だと指摘している。
スプートニクは、ウクライナが攻勢でどんな武器を用いうるかについて報じている。
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