Танк немецкого производства Леопард-2 - Sputnik 日本, 1920
西側諸国によるウクライナへの兵器供与
2022年2月にロシアが特別軍事作戦を開始して以来、 米国などの西側諸国はウクライナへ重装備の供与をはじめ、積極的な軍事支援を行っている。特に、ウクライナはすでに対戦車ミサイル「ジャベリン」、携帯式防空ミサイルシステム「スティンガー」、戦車「レオパルト」、「M1エイブラムス」、「チャレンジャー」、防空システム「パトリオット」、多連装ロケット砲「ハイマース」、巡航ミサイル「ストームシャドウ」などの兵器を受領している。スプートニクはウクライナへの兵器供与を注視し、その特徴や戦場での能力をまとめた。

「厳重に守られた機密」ウクライナが受け取ることはできない最新兵器について米軍退役軍人が語った

© AP Photo / Mindaugas Kulbisエイブラムス戦車
エイブラムス戦車 - Sputnik 日本, 1920, 17.08.2023
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米国がウクライナに最新の軍事装備品を移送していないのは、それらがロシアだけでなく中国の手にも渡る危険性があるからだ。米国の軍事専門家でイラク戦争に参戦した退役軍人のマシュー・ホー氏が、YouTubeチャンネル「Judging Freedom」のインタビューで語った。
ホー氏は、これは機密技術に関することだと指摘し、特に新型のエイブラムス戦車や長距離弾道ミサイルATACMSなどに関係すると述べた。同氏は、第1陣としてまもなく6両のエイブラムス戦車がウクライナに到着することに言及した。これは湾岸戦争の前(編注:1980年代)から生産が始まった旧式のM1A1型。ホー氏によると、米国がウクライナに新型戦車を提供しない主な理由は装甲にある。

エイブラムスの装甲は非常に厳重に守られた機密であるため、ロシアがその仕組みを理解し、それを利用するようなことがあってはならない」

ホー氏は、高機動ロケット砲システムHIMARSのGPS誘導ロケット弾をめぐっても同じようなことが起こったことに言及し、ロシア軍はGPSを妨害することを学んだと指摘した。まさにそのためATACMSの提供が懸念されているという。ホー氏によると、これらのミサイルの無力化に関する情報が中国の手にも渡る可能性があり、米国は当然のことながら中国との対立を懸念している。
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米国の「機密」技術

米ポリティコ紙は7月末に出した記事の中で、米国がウクライナに供与するエイブラムスの第1弾は旧式のM1A1型が6から8両からなり、送られる戦車台数は合わせてウクライナの大隊に相当する31両と報じた。しかもエイブラムスはウクライナ軍に送られる前にドイツで「刷新」されるという。ロシア外務省外交アカデミーの軍事専門家ワジム・カジュリン氏はロシアのマスコミからの取材に対し、エイブラムスの改良版には機密技術を含む多くの先進技術が使われていることから、ドイツでの「刷新」とはつまり、ロシア軍の手に渡るのを防ぐために機密装備を外すことではないかとの見解を表した。
ウクライナのレズニコフ国防省は7月初旬、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、HIMARSは「非常に正確」であることが証明されたが、ロシア軍の電子戦対応装備によって妨害される可能性があると認めた。軍事専門家のフランク=ステファン・ガディ氏は米国のオンラインジャーナルWar Zoneのインタビューで、ATACMSもハイマースと全く同じスキームで機能しているため、ロシアの防空システムは簡単にその有効性を低下させることができると語った。
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