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「軍事機密技術が明らかにされるだろう」西側でロシアによるストーム・シャドウ鹵獲が懸念される
「軍事機密技術が明らかにされるだろう」西側でロシアによるストーム・シャドウ鹵獲が懸念される
Sputnik 日本
ロシア軍が鹵獲した英仏共同開発の長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」は20年前から運用されており、最新兵器ではないが、諜報および技術的な価値を持っている可能性がある。コラムニストのタイラー・ロゴウェイ氏が、米国のWEBメディア「ザ・ドライブ」に寄稿した記事の中で指摘している。 2023年7月8日, Sputnik 日本
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ロシアはストーム・シャドウ以外に対しても対抗策を見つけるコラムニストのロゴウェイ氏は、ほぼ無傷の状態のミサイルが鹵獲されたのは望ましくない出来事だと指摘した。特にストーム・シャドウでは、その視認性を低下させる複数のステルス技術が用いられている。ストーム・シャドウで使用されている構造材料や、設計コンセプトそのもの、また弾頭の構造も関心を引く可能性がある。ストーム・シャドウの最も注目すべき要素であり、秘密の要素でもあるのは、搭載されている電子機器、特に誘導システムだ。ロゴウェイ氏は、ミサイルはGPSと地形照合を使って誘導されるが、その飛行の最終段階では自動目標認識(ATR)を備えた解析度の高い赤外線探知装置で標的の位置を把握すると説明している。このシステムは、オンボードメモリに読み込まれた画像と、最後の攻撃を行うときにその探知装置が探知しているものを照合することで機能する。続いて、搭載された計算システムが標的を照合し(対象を細部に至るまで調べる)、人間の介入なく完全に自律的に極めて正確な攻撃を実行する。これは標的を間違えるのを避けるのに役立つ。またロゴウェイ氏は、ストーム・シャドウは無線周波妨害やその他の電子戦手段の影響も受けないと強調している。注目に値するのは、ロゴジン氏が落下時の過負荷に耐えたストーム・シャドウの電子機器の高いレベルを称賛したことだ。ロゴウェイ氏は、西側のATRシステムの研究は、ロシアに「このような兵器を狼狽させる」のを「学ばせる」ことになると指摘している。ウクライナのストーム・シャドウの標的は?長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」は、ウクライナ軍に初めて供与された西側の長距離ミサイル(射程250キロ超)。英国とフランスが開発したこのミサイルは、ロシア領土奥深くへの攻撃に使用されている。5月、ストーム・シャドウでルガンスクの民間人が攻撃され、6月22日にはへルソン州とクリミア半島の境界にある橋が攻撃を受けた。なお、ロシア軍の防空部隊は定期的にストーム・シャドウを迎撃している。関連記事
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「軍事機密技術が明らかにされるだろう」西側でロシアによるストーム・シャドウ鹵獲が懸念される
2023年7月8日, 02:08 (更新: 2023年8月17日, 23:23) ロシア軍が鹵獲した英仏共同開発の長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」は20年前から運用されており、最新兵器ではないが、諜報および技術的な価値を持っている可能性がある。コラムニストのタイラー・ロゴウェイ氏が、米国のWEBメディア「ザ・ドライブ」に寄稿した記事の中で指摘している。
7月6日夜(日本時間7月7日深夜)、部隊「ツァーリの狼たち」の軍事技術センター長を務めるドミトリー・ロゴジン氏は、英国がウクライナに提供したストーム・シャドウがほぼ無傷の状態で見つかり、ロシア軍が鹵獲したことを明らかにした。同氏によると、ミサイルは非常にうまい具合に平たい面を下に落下したため壊れていたのは一部だけだった。専門家らがいくつかの部位に分解し、2日間かけて戦闘地域から運び出した。ミサイルは研究のため防衛関連企業の一つに引き渡された。
ロシアの義勇兵部隊バルスー11によって撃墜された、英国がウクライナに供与した長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」
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ロシアの義勇兵部隊バルスー11によって撃墜された、英国がウクライナに供与した長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」
ロシアはストーム・シャドウ以外に対しても対抗策を見つける
コラムニストのロゴウェイ氏は、ほぼ無傷の状態のミサイルが鹵獲されたのは望ましくない出来事だと指摘した。特にストーム・シャドウでは、その視認性を低下させる複数のステルス技術が用いられている。ストーム・シャドウで使用されている構造材料や、設計コンセプトそのもの、また弾頭の構造も
関心を引く可能性がある。ストーム・シャドウの最も注目すべき要素であり、秘密の要素でもあるのは、搭載されている電子機器、特に誘導システムだ。ロゴウェイ氏は、ミサイルはGPSと地形照合を使って誘導されるが、その飛行の最終段階では自動目標認識(ATR)を備えた解析度の高い赤外線探知装置で標的の位置を把握すると説明している。
このシステムは、オンボードメモリに読み込まれた画像と、最後の攻撃を行うときにその探知装置が探知しているものを照合することで機能する。続いて、搭載された計算システムが標的を照合し(対象を細部に至るまで調べる)、人間の介入なく完全に自律的に極めて正確な攻撃を実行する。これは標的を間違えるのを避けるのに役立つ。またロゴウェイ氏は、ストーム・シャドウは無線周波妨害やその他の
電子戦手段の影響も受けないと強調している。
注目に値するのは、ロゴジン氏が落下時の過負荷に耐えたストーム・シャドウの電子機器の高いレベルを称賛したことだ。ロゴウェイ氏は、西側のATRシステムの研究は、ロシアに「このような兵器を狼狽させる」のを「学ばせる」ことになると指摘している。
長距離巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」は、ウクライナ軍に初めて供与された西側の長距離ミサイル(射程250キロ超)。英国とフランスが開発したこのミサイルは、ロシア領土奥深くへの攻撃に使用されている。5月、ストーム・シャドウで
ルガンスクの民間人が攻撃され、6月22日にはへルソン州とクリミア半島の
境界にある橋が攻撃を受けた。
なお、ロシア軍の防空部隊は定期的にストーム・シャドウを
迎撃している。