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【人物】「私はロシアを友達のように感じています」露日の文化交流活動を行っている古池麻衣子氏にインタビュー
【人物】「私はロシアを友達のように感じています」露日の文化交流活動を行っている古池麻衣子氏にインタビュー
Sputnik 日本
露日の文化交流活動を行っている古池麻衣子さんがロシアを訪れた。古池さんがロシアを訪問するのは今回で10回目。初の訪露は2014年だった。スプートニクは、モスクワにある全ロシア博覧センター(VDNKh)で古池さんにお話を伺った。 2023年8月24日, Sputnik 日本
2023-08-24T09:00+0900
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古池麻衣子氏:神戸からモスクワに旅行に来ました。古池麻衣子です。私はロシアの料理や音楽などに興味を持っていて、今のロシアを見たくて今回旅行に行きました。スプートニク:ロシアに来る前に不安はありましたか?古池麻衣子氏:不安はありました。まずはクレジットカードが使えないことです。お金の支払いをどうしたらいいかというのが一番の問題でした。あとはロシアはきっと大丈夫だと思っていたし、周りの友達もみんな大丈夫だと言っていたので、来ること自体に不安はありませんでしたが、実際どうやって旅行したらいいかがすごく不安でした。直行便がないのは構いません。着けば大丈夫なので。ただロシアに来てから本当に旅行がうまくできるのかが不安でした。スプートニク:モスクワとサンクトペテルブルクで特に行きたい場所はありますか?古池麻衣子氏:私はヴィクトル・ツォイに興味があるので、ヴィクトル・ツォイに関係する場所に行きたいです。モスクワだったら「ツォイの壁」。昨日見てきました。サンクト・ぺテルブルグは、彼の働いたボイラー室が今ミュージアムになっているので、そこに行ってみたいと思っています。スプートニク:おそらくヴィクトル・ツォイは日本ではあまり知られていませんよね?古池麻衣子氏:はい。私だけではないと思うんですけども、私は何年も前からロシアのサイトでヴィクトル・ツォイを見て、このアジア人はどういう人なのかなということにまず興味を持ちました。調べてみるとロシアの伝説的なロックスターということがわかり、ソビエト時代にそんな人がいたということに驚いて、すごく興味を持って調べ始めました。スプートニク:古池さんは日本でロシア文化に関係するイベントに何度か参加されています。それについて教えてください。古池麻衣子氏:はい、あります。そのうちの1つは自分で企画しました。ソビエトの興味深い文化を一般の日本人に知ってもらう「クラブ・ソビエト」というイベントです。ヴィクトル・ツォイもソビエトの音楽文化の代表的な人なので、いつかそれを日本の人に知ってもらうようなイベントをしたいなと考えて、今回はツォイのモニュメントを見に来ました。スプートニク:ロシア料理にも関心をお持ちとのことですが、これは個人的な趣味ですか、それとも何かの企画と関係していますか?古池麻衣子氏:そうですね、これからロシアの食文化とかお茶とかお菓子とかを実際に体験してもらえるようなカフェの開設をしたいと考えていて、今回、実際にロシアのカフェがどういうものかを見るためにも来ました。音楽のイベントもしたいですけど食べること、食べて美味しいなと思ってもらうことも目標にして考えています。スプートニク:前回2020年にモスクワを訪れてから3年が経過しましたが、モスクワの様子や雰囲気は変わりましたか?古池麻衣子氏:日本の報道を見てると、一体モスクワはどうなってるのかなって不安だったんですけど、あまりにも普通というか平和で、それにびっくりしましたし、正直、今の日本より豊かで余裕があるように感じました。スプートニク:日本では現在、ロシア文化があまり歓迎されていないと聞いていますが、ラフマニノフ生誕150年を記念したコンサートのチラシなどを見たことがあります。現状はどうですか?古池麻衣子氏:そうですね。今年はそういう記念の年なのでコンサートをやっていますが、去年ぐらいは音楽家の友達から、やっぱりロシアの曲は演奏しないでほしいと言われてるということを聞いていました。最初はやっぱり否定されていたのは事実だと思いますが、ラフマニノフなどのアニバーサリーがあってよかったのかなと思います。ただクラシックはコンサートがあるんですけど、それ以外はあまりもともとそのイベントも少なかったので影響があるかどうかはまだちょっと分からないですね。でもロシアの情報は本当に少ないです。わたしは何回か場所を借りてロシアカフェを開き、ロシア料理を出しました。その時に今のロシアの音楽、ネットで調べた音楽の動画を流したらすごく興味を持つ人がやっぱりいて、面白い、こういうのが知りたかったという人はいました。だからちゃんと何か伝えようとしたら受け止めてくれる人がいるのかなとは思っています。少ないかもしれないですけどね。スプートニク:最近、日本を訪れるロシア人観光客が非常に増えました。これについてどのように思われますか?古池麻衣子氏:私が周りの人に「ロシアからはけっこう観光客が今も来てるよ」っていう話をしたら、みんなから「知らなかった」と言われます。(ロシア人は)国から出ない、日本にも入れないと思っていたと。結局、ロシアと日本との国に関わりが今も続いているということですね。日本人はロシアにはあまり行ってはいけないことになってますけど、でもロシアからは来ているという事実はみんなに知ってもらった方がいいんじゃないかなと思います。(ロシアには)日本が好きな人が多いですものね。それは嬉しいです。今は難しいかもしれないけど、日本でもロシアのいい面を知って貰えると嬉しいなと思っています。よく質問されます。「この時期に、あえてなぜロシアと関わろうとするのか」私はロシアを友達のように感じています。どんな時でも大好きな友達のために何か行動したいと思うのは、人として当然のことではないでしょうか。それが私の行動の理由です。イメージが悪くなった友達を助けたいという気持ちから、ロシアカフェを始めたんです。時期が悪いとか、ウクライナカフェにした方がいいとか、いろいろ言われましたが、私がロシアが好きなので、後悔はしていません。1日も早く平和な時が来るのを願いながら、これからも文化交流活動を続けます。
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【人物】「私はロシアを友達のように感じています」露日の文化交流活動を行っている古池麻衣子氏にインタビュー
2023年8月24日, 09:00 (更新: 2023年8月25日, 13:23) 露日の文化交流活動を行っている古池麻衣子さんがロシアを訪れた。古池さんがロシアを訪問するのは今回で10回目。初の訪露は2014年だった。スプートニクは、モスクワにある全ロシア博覧センター(VDNKh)で古池さんにお話を伺った。
古池麻衣子氏:神戸からモスクワに旅行に来ました。古池麻衣子です。私はロシアの料理や音楽などに興味を持っていて、今のロシアを見たくて今回旅行に行きました。
スプートニク:ロシアに来る前に不安はありましたか?
古池麻衣子氏:不安はありました。まずはクレジットカードが使えないことです。お金の支払いをどうしたらいいかというのが一番の問題でした。あとはロシアはきっと大丈夫だと思っていたし、周りの友達もみんな大丈夫だと言っていたので、来ること自体に不安はありませんでしたが、実際どうやって旅行したらいいかがすごく不安でした。直行便がないのは構いません。着けば大丈夫なので。ただロシアに来てから本当に旅行がうまくできるのかが不安でした。
スプートニク:モスクワとサンクトペテルブルクで特に行きたい場所はありますか?
古池麻衣子氏:私はヴィクトル・ツォイに興味があるので、ヴィクトル・ツォイに関係する場所に行きたいです。モスクワだったら「ツォイの壁」。昨日見てきました。サンクト・ぺテルブルグは、彼の働いたボイラー室が今ミュージアムになっているので、そこに行ってみたいと思っています。
スプートニク:おそらくヴィクトル・ツォイは日本ではあまり知られていませんよね? 古池麻衣子氏:はい。私だけではないと思うんですけども、私は何年も前からロシアのサイトでヴィクトル・ツォイを見て、このアジア人はどういう人なのかなということにまず興味を持ちました。調べてみるとロシアの伝説的なロックスターということがわかり、ソビエト時代にそんな人がいたということに驚いて、すごく興味を持って調べ始めました。
スプートニク:古池さんは日本でロシア文化に関係するイベントに何度か参加されています。それについて教えてください。
古池麻衣子氏:はい、あります。そのうちの1つは自分で企画しました。ソビエトの興味深い文化を一般の日本人に知ってもらう「クラブ・ソビエト」というイベントです。ヴィクトル・ツォイもソビエトの音楽文化の代表的な人なので、いつかそれを日本の人に知ってもらうようなイベントをしたいなと考えて、今回はツォイのモニュメントを見に来ました。
スプートニク:ロシア料理にも関心をお持ちとのことですが、これは個人的な趣味ですか、それとも何かの企画と関係していますか?
古池麻衣子氏:そうですね、これからロシアの食文化とかお茶とかお菓子とかを実際に体験してもらえるようなカフェの開設をしたいと考えていて、今回、実際にロシアのカフェがどういうものかを見るためにも来ました。音楽のイベントもしたいですけど食べること、食べて美味しいなと思ってもらうことも目標にして考えています。
スプートニク:前回2020年にモスクワを訪れてから3年が経過しましたが、モスクワの様子や雰囲気は変わりましたか?
古池麻衣子氏:日本の報道を見てると、一体モスクワはどうなってるのかなって不安だったんですけど、あまりにも普通というか平和で、それにびっくりしましたし、正直、今の日本より豊かで余裕があるように感じました。
スプートニク:日本では現在、ロシア文化があまり歓迎されていないと聞いていますが、ラフマニノフ生誕150年を記念したコンサートのチラシなどを見たことがあります。現状はどうですか?
古池麻衣子氏:そうですね。今年はそういう記念の年なのでコンサートをやっていますが、去年ぐらいは音楽家の友達から、やっぱりロシアの曲は演奏しないでほしいと言われてるということを聞いていました。最初はやっぱり否定されていたのは事実だと思いますが、ラフマニノフなどのアニバーサリーがあってよかったのかなと思います。ただクラシックはコンサートがあるんですけど、それ以外はあまりもともとそのイベントも少なかったので影響があるかどうかはまだちょっと分からないですね。でもロシアの情報は本当に少ないです。わたしは何回か場所を借りてロシアカフェを開き、ロシア料理を出しました。その時に今のロシアの音楽、ネットで調べた音楽の動画を流したらすごく興味を持つ人がやっぱりいて、面白い、こういうのが知りたかったという人はいました。だからちゃんと何か伝えようとしたら受け止めてくれる人がいるのかなとは思っています。少ないかもしれないですけどね。
スプートニク:最近、日本を訪れるロシア人観光客が非常に増えました。これについてどのように思われますか?
古池麻衣子氏:私が周りの人に「ロシアからはけっこう観光客が今も来てるよ」っていう話をしたら、みんなから「知らなかった」と言われます。(ロシア人は)国から出ない、日本にも入れないと思っていたと。結局、ロシアと日本との国に関わりが今も続いているということですね。日本人はロシアにはあまり行ってはいけないことになってますけど、でもロシアからは来ているという事実はみんなに知ってもらった方がいいんじゃないかなと思います。(ロシアには)日本が好きな人が多いですものね。それは嬉しいです。今は難しいかもしれないけど、日本でもロシアのいい面を知って貰えると嬉しいなと思っています。
「この時期に、あえてなぜロシアと関わろうとするのか」
私はロシアを友達のように感じています。どんな時でも大好きな友達のために何か行動したいと思うのは、人として当然のことではないでしょうか。それが私の行動の理由です。イメージが悪くなった友達を助けたいという気持ちから、ロシアカフェを始めたんです。時期が悪いとか、ウクライナカフェにした方がいいとか、いろいろ言われましたが、私がロシアが好きなので、後悔はしていません。
1日も早く平和な時が来るのを願いながら、これからも文化交流活動を続けます。