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福島第一原発処理水の完全浄化メソッドをロシア人科学者らが開発

© AP Photo / David Guttenfelder福島第一原子力発電所
福島第一原子力発電所 - Sputnik 日本, 1920, 02.09.2023
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ウラル連邦大学は、福島第一原子力発電所の放射性汚染水の処理水を浄化するために、特殊な吸着剤と建設技術を用いることを提案した。
ロシア人専門家らは、トリチウムを含有する水をコンクリート製品の製造に利用する方法を開発した。科学者らは、トリチウムが危険なのは直接摂取した場合のみで、コンクリート中に封じ込めれば、人間や環境に無害になると説明している。最も危険な放射性元素のコバルトやセシウムも、液体から固体へと状態を変換することができる。ウラル連邦大学は、このような液体放射性廃棄物を安全に保管できる容器をすでに開発した。
ウラル連邦大学のオレグ・タシュルィコフ教授は、日本の専門家が開発した汚染水処理法の有効性は十分ではないと考えている。日本の方法は「汚れた」水を特殊な設備とフィルターに通し、濃縮された廃棄物を埋め、処理水を海に廃棄するというものだが、問題はその水が100%浄化されていないことにある。コバルト、ルテニウム、トリチウム、セシウム、プルトニウム、ストロンチウムなど、食物や水を通して摂取した場合、生物にとって危険な長寿命放射性同位体の放射性核種がまだ含まれているからだ。ウラル連邦大学で作られた吸着剤は、水中に含有されている全ての放射性核種を除去することができる。
タシュルィコフ教授は、IAEAの出した、水1リットル当たり6万ベクレルという基準は危険ではないという結論に同意している。しかし問題はトリチウムは他の放射性核種と同様、時間とともに植物に蓄積され、やがてはその藻類を食べる海の生物に蓄積されることにある。これが最終的には人間を含む生態系全体に影響を及ぼす。タシュルィコフ教授は、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、フィリピン、インドネシアなど、日本の近隣諸国が懸念を表しているのももっともな理由があると考えている。
東京 デモ - Sputnik 日本, 1920, 29.08.2021
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ウラル連邦大学は、福島第一原発の処理水の問題は、その一部を建設用のコンクリートブロックの製造に使用し、残りを同大学が発明した、液体放射性核種を余すことなく固体に変換する吸着剤で処理すれば、環境に一切のダメージを与えることなく解決できると確信している。
東京電力は、福島第一原子力発電所の処理水が海洋放出される地点では、トリチウムの濃度が1リットルあたり30ベクレルを上回る可能性もあることを明らかにしている。
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