犬にパイナップルは良いのか悪いのか?

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犬におやつを与える - Sputnik 日本, 1920, 11.09.2023
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パイナップルはビタミンや栄養素が豊富だが、犬、特に子犬に与えてもよいのだろうか。与えるとしたら、どのくらいの量がよいのか、犬の食事にパイナップルを取り入れても、アレルギーや中毒の症状は出ないのだろうか。獣医によると、注意事項を守れば、パイナップルは安全であるだけでなく、むしろ健康に良いという。もちろん、食べ過ぎれば悪い影響をもたらすこともある。

犬にパイナップルを食べさせることができるか

新鮮なパイナップルは適度な量を摂取した場合、犬にとって栄養価の高いおやつになると獣医は考えている。しかし、缶詰や乾燥パイナップルには、製品のカロリーを高め、ペットにアレルギー反応を引き起こす可能性もある精製された砂糖が含まれていることがある。

成犬

パイナップルの果肉にはたくさんの酸と糖分が含まれているため、消化器の慢性的疾患や糖尿病でない限り、成犬にはパイナップルは有益。通常、熟したパイナップルの果肉を小さく切って与える。目安量は、犬の大きさや体重に直接左右される。パイナップルをつぶしてピュレを作ることもできる、犬によってはピュレにして食べるのを好むものもいる。

子犬

獣医のアドバイスによると、生後12週間までの子犬の食事にパイナップルを取り入れるのは避けるべきである。新鮮なパイナップルであっても彼らの弱い胃に害をもたらす可能性がある。子犬の幼少期には、栄養ニーズを満たすために特別な食事を必要とする。
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Женщина режет ананас - Sputnik 日本, 1920, 11.09.2023
パイナップル

犬にとってのパイナップルの利点

パイナップルは寒い時期には免疫を高め、ウイルスや病気との戦いを助けてくれる。また、パイナップルに含まれる分解酵素「ブロメライン」は、脂肪の分解とタンパク質の吸収をサポートし、消化プロセスの改善を促進する。

パイナップルの栄養価

エネルギー値は高くはなく、100グラム中49キロカロリー、タンパク質が約0.4グラム、脂質が0.2グラム、炭水化物が約11グラムである。同時に、パイナップルには豊富な化学成分があり、ビタミンやミネラルが含まれている。ビタミンB群とビタミンCが豊富で、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルと電解質も多く含まれている。
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有益な性質

新鮮なパイナップルは美味しいだけでなく、健康にも良い。パイナップルに含まれる多くの栄養素は、犬の免疫システムの働きを助け、消化器官の健康にも良い。
獣医師によれば、新鮮なパイナップルを少量与えるだけで、炭水化物、ビタミン、ミネラル、水分が犬の体内を安定させ、犬の健康維持に役立つという。例えば、パイナップルに含まれるマンガンは動物の骨を強化し、チアミンは脳と心臓の正常な働きを助け、目の健康をサポートする。

どれくらいの量のパイナップルを犬に与えるか

犬の1日の食事に含まれる果物や野菜の量は、総摂取量の約10%であるべき、おやつは1日のカロリー許容量の15%を超えてはならないと獣医は警告する。パイナップル8切れの熱量は約50キロカロリー。これは中型の成犬の適正なカロリーである。自分の犬が体格や運動量に応じてどれくらいのカロリーを摂取すべきか知りたい場合は、かかりつけの獣医に相談する必要がある。
© iStock.com / zeljkosantracパイナップル
Ананас нарезанный кубиками - Sputnik 日本, 1920, 11.09.2023
パイナップル
平均して、1日に犬に与えるパイナップルは、小さな一切れ2~3個までがベストである。また、パイナップルは糖分が多いため、毎日食べることはできないことも忘れてはならない。たまにおやつとして与えるのがちょうど良い。どのおやつも、犬の1日のカロリー許容量の10%以下でなければならない。

いつ犬にパイナップルをたべさせるか

パイナップルは、満腹の食後か、散歩の後のおやつとしてペットに与えることができる。問題は、パイナップルにはブロメラインというタンパク質の消化を助ける酵素が含まれているが、それがデリケートなペットの胃粘膜を刺激し、不快感を与える可能性があることだ。
もし犬がパイナップルを食べるのが初めての場合は、一口だけ与えて数時間待ち、消化不良の兆候がないか確認する必要がある。もしそのような症状があれば、それ以上パイナップルを愛犬に与えるべきではない。

起こりうる結果

数々の効能がある一方で、大量のパイナップルを犬に与えるのは良くない。アレルギー反応や胃腸の問題がない場合に限って、時々与えるのは構わない。

アレルギー

一般的に、犬はパイナップルのおやつを喜んで食べ、有害な影響はない。しかし、時には鼓腸、下痢、嘔吐などのアレルギー性の副作用が起こることがある。そのような場合は、抗ヒスタミン剤を与え、パイナップルを食事から取り除く必要がある。
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中毒

一般的にパイナップルは犬が大量に摂取しても毒性はなく、これまでのところ犬が中毒になった例は確認されていない。しかし、パイナップルに多く含まれる食物繊維が、便秘を引き起こすことがある。犬がパイナップルを食べた後なかなか排便できない場合は、パイナップルに多く含まれる食物繊維が原因である可能性がある。同様にパイナップルには糖分も多く含まれているため、頻繁に食べると犬を肥満や糖尿病にしてしまう可能性がある。同時に、パイナップルに多く含まれる酸は歯のエナメル質をすり減らし、虫歯が増える可能性がある。従って、犬にパイナップルを与える前に、獣医に相談し、犬にとってパイナップルが禁物である健康状態でないことを確認するのがベストである。
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犬にパイナップルを与える際の注意事項

まず最も重要なのは、空腹時にパイナップルを与えないことである。パイナップルに含まれるブロメラインという酵素は、体内のタンパク質の消化を助けるが、ペットの胃のデリケートな粘膜を刺激し、不快感を与える可能性がある。パイナップルを与えるのは、おやつとしてお腹いっぱい食べた後に、適度な量だけにする。食事を多様化するには、1~3切れで十分である。
もう1つ大事なことは、犬にパイナップルの皮や葉を与えないことである。トゲがあり鋭いので、犬の口や腸の軟組織を簡単に傷つけてしまう。また、硬すぎるパイナップルの芯も与えてはならない。 犬は食べ物のほとんどを噛まずに飲み込んでしまうので、パイナップルの芯を与えると喉を傷つけてしまうと、獣医は警告している。犬が食べられるのは、パイナップルの最もおいしくて柔らかい部分である黄色い果肉の部分だけである。
最後の助言は、犬の反応に注意することだ。ペットによっては、パイナップルにアレルギーやその他のネガティブな反応を示すことがある。そのため、初めて犬に果物を与えた後は、24時間様子をみる。もしペットに下痢や息切れ、嘔吐などの症状が出た場合は、すぐに医師に連絡する必要がある。
パイナップルは適量であれば犬に与えても安全であるが、犬にはそれぞれ個性があることを忘れてはいけない。ペットの反応について疑問や不安がある場合は、獣医に相談すべきである。
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