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【視点】EV覇権をめぐる戦い 三菱自動車はなぜ中国生産から撤退
【視点】EV覇権をめぐる戦い 三菱自動車はなぜ中国生産から撤退
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... 2023年9月29日, Sputnik 日本
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中国人に愛された、人気の自動車三菱自動車と中国との関係はかなり深い。三菱自動車は1973年の段階ですでに中国に中型トラックを輸出しており、技術の輸入、移転を通じて小型トラック、他の商用車の生産で現地企業らと一貫した協力を行ってきた。チェン・ヤン氏は、香港人俳優のジャッキー・チェン氏は三菱自動車のCMに出演し、自分の出る映画でも三菱自動車をよく登場させてきたため、これが中国での三菱自動車の人気向上に大きく貢献したと指摘している。中国市場撤退 何がその原因かチェン・ヤン氏は三菱自動車の現在の苦境の原因は、中国市場の変化に適宜反応し、適応できなかったことにあると見ている。その一方で、中国国内の自動車ブランドも台頭してきている。かつて多くの中国人消費者は、自動車購入の際に日本車を好んだものだった。なぜなら、日本車は「ハイクオリティ、コストパフォーマンス、保証」という印象を与えてきたからだ。中国市場における各社の状況は確かに異なる。だがチェン・ヤン氏は、全体的に見て中国における日系企業の動きは「鈍化」したと指摘する。スズキ自動車は2018年に中国市場から撤退し、トヨタとGACの合弁会社であるGACトヨタ自動車は7月、従業員1000人の解雇を発表した。関連記事
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【視点】EV覇権をめぐる戦い 三菱自動車はなぜ中国生産から撤退
2023年9月29日, 12:39 (更新: 2023年12月4日, 21:05) 三菱自動車の幹部は中国での生産の完全撤退を検討していることが明らかになった。三菱自動車は2012年から今日まで、中国の自動車メーカー「広州汽車集団(GACグループ)」 と共同で現地市場向けの自動車生産を行ってきた。中国の遼寧大学、日本専門家センターの客員学芸員のチェン・ヤン氏はスプートニクからの取材に対し、電気自動車の始祖であり、かつて中国人に人気を博したメーカーが中国自動車市場に留まることができなかったか、その考察を語った。
三菱自動車と
中国との関係はかなり深い。三菱自動車は1973年の段階ですでに中国に中型トラックを輸出しており、技術の輸入、移転を通じて小型トラック、他の商用車の生産で現地企業らと一貫した協力を行ってきた。
チェン・ヤン氏は、香港人俳優のジャッキー・チェン氏は
三菱自動車のCMに出演し、自分の出る映画でも三菱自動車をよく登場させてきたため、これが中国での三菱自動車の人気向上に大きく貢献したと指摘している。
「パジェロなど、三菱自動車のモデルはかつて中国で非常に人気があり、中国の大都市では三菱の車をよく見かけられたものでした。今日、中国での生産中止という三菱自動車の決定は実に驚くべきことであって、残念です」
チェン・ヤン氏は三菱自動車の現在の苦境の原因は、中国市場の変化に適宜反応し、適応できなかったことにあると見ている。
「三菱は2009年にはすでに世界初の量産型電気自動車(EV)i-MiEVを発売していました。ある意味、電気自動車の『始祖』とも言えます。ところが、電気自動車の量産を最初に始めた三菱自動車が、中国の自動車市場がガソリン車から電気自動車へ移行することに対応できず、また、それに従って中国の消費者需要が変わっていくことにも適切に把握できなかった。これは驚くべきことであり、残念なことです。これが原因で三菱自動車は中国の電気自動車市場に真っ先に参入する機会を逃してしまったのです」
その一方で、中国国内の
自動車ブランドも台頭してきている。かつて多くの中国人消費者は、自動車購入の際に日本車を好んだものだった。なぜなら、日本車は「ハイクオリティ、コストパフォーマンス、保証」という印象を与えてきたからだ。
「ところがここ数年、比亜迪(BYD)、上海蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車( Xpeng )、吉利汽車(Geely)、理想汽車( Li )などの現地ブランドが台頭し、特に価格と品質が持続的に向上する中で、中国人消費者はますます地場自動車ブランドを選択するようになりました。こうしたことから、中国市場での三菱の存在感が下がったのです」
中国市場における各社の状況は確かに異なる。だがチェン・ヤン氏は、全体的に見て中国における日系企業の動きは「鈍化」したと指摘する。スズキ自動車は2018年に中国市場から撤退し、トヨタとGACの合弁会社であるGACトヨタ自動車は7月、従業員1000人の解雇を発表した。
「中国の自動車市場は今、ガソリン車から新エネルギー源の車へと着実にシフトしています。日本のメーカーが中国市場のシェアを今後も維持、拡大したいのであれば、まず、電気自動車の生産台数を増やし(あるいは電気自動車のラインアップを拡充し)、生産能力を転換せねばなりません」