火星のつむじ風 探査車パーサヴィアランスが撮影
© 写真 : Screenshot: X / NASA's Perseverance Mars Rover@NASAPersevere / Mars dust devil caught in action!Mars dust devil caught in action!
サイン
米航空宇宙局(NASA)はこのほど、火星探査機「パーサヴィアランス」が撮影した星のつむじ風「ダストデビル」の姿を公開した。
「ダストデビル」は、ミッション899日目にあたる今年8月30日に撮影された。「パーサヴィアランス」から約4キロ離れた場所で発生したという。
動画は21枚のフレームを合成して作成された。NASAの報告によると、映像に映る渦の高さは118メートルだが、地表に映った影から推定される全高は2キロにも及ぶ。砂嵐の幅は約60メートルで、時速約19キロで東から西へと移動した。
Mars dust devil caught in action! This video, which is sped up 20 times, was captured by one of my navigation cameras. 📸 More on what my team is learning: https://t.co/PhaOYOTrFH pic.twitter.com/vRaAVszcm5
— NASA's Perseverance Mars Rover (@NASAPersevere) September 29, 2023
「ダストデビル」は、上昇する暖かい空気と下降する冷たい空気が混ざり合うことで形成される。地球でも発生する現象だが、火星のダストデビルの規模は地球のものよりはるかに大きくなることがある。春から夏にかけて頻発するが、特定の場所にいつ出現するかを正確に予測をすることはできないという。
「パーサヴィアランス」は2021年2月、約7か月の宇宙飛行を経て火星に着陸した。火星で生命の兆候を探すことが主なミッションで、岩石や土壌サンプルを収集して地球へ持ち帰ることを目指している。