福島第一原発の処理水、2回目の放出開始
2023年10月5日, 11:19 (更新: 2023年10月5日, 14:08)
© AP Photo / Eugene Hoshiko福島第一原発の処理水、5日午前に2回目の放出開始
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東京電力は5日、福島第一原子力発電所から出る処理水の海洋放出を開始した。海洋放出はこれで2回目。日本のメディアが報じた。
3日から東京電力は2回目の放出準備を始め、1トンの処理水に約1200トンの海水を加え、想定通り薄められているかを確認していた。その結果、トリチウムの濃度は1リットルあたり63から87ベクレルと、国の基準である6万ベクレルを大きく下回ったという。2回目の放出は5日午前10時18分に始まった。タンク10基に入る約7800トンを17日間かけて連続で放出する計画で、東京電力は「これまでに安全上の問題は確認されておらず、引き続き緊張感を持って取り組んでいきたい」としている。
福島第一原発ではトリチウムなどの放射性物質を含む処理水が1000基余りのタンクで保管されている。東京電力は基準を下回る濃度に薄めた上で、8月24日から海への放出を始めていた。1回目の放出は9月11日に完了していた。
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