米ICBM実験に失敗、「異常検知」で爆破 露専門家「核戦力を誇示する必要性にかられている」

© 写真 : Vandenberg Air Force Baseミニットマン3の発射実験【アーカイブ】
ミニットマン3の発射実験【アーカイブ】 - Sputnik 日本, 1920, 02.11.2023
サイン
米空軍は1日、カリフォルニア州で大陸間弾道ミサイル(ICBM)・ミニットマン3の実験を行った際、発射後に「異常」を検知したため太平洋上で爆破したと発表した。
米空軍はトラブルの詳細を明らかにしていないが、この「予期せぬ出来事」の原因を調べるための分析チームを立ち上げたと説明した。また、実験は失敗したものの、ICBMの即応態勢を維持するために必要なデータが得られたとしている。
米国防総省は、ICBMの発射実験は米国の核戦力の準備態勢をデモンストレーションするために行ったとしている。一方、「実験は定期的なもので、数年前から実施が決まっていた」とも指摘した。
包括的核実験禁止条約(CTBT) - Sputnik 日本, 1920, 31.10.2023
【図説】ロシアが批准撤回へ 包括的核実験禁止条約とは
今回の実験は予め計画されていたものであるとはいえ、そのタイミングはロシアが戦略抑止兵器の演習を行ったり、包括的核実験禁止条約の批准撤回を決めた直後だった。露軍事専門家のアレクセイ・レオンコフ氏は「米国にとって実験は、核保有国としてのステータスを維持するために必要不可欠だった」との見方を示している。

「米国の動きには、ロシアの実験に対する『対抗』という側面もある。ロシアはこの頃、潜水艦発射型ミサイル・シネバ、地上発射システム・ヤルス、戦略爆撃機Tu95の巡航ミサイルなどの実験をしたばかりだ。

 つまり、米国は自らの核戦力に問題はないと見せつける必要性にかられているのだ。だが、彼らの発射する弾道ミサイルは旧型で、運用期限を過ぎたものばかりだ」

アレクセイ・レオンコフ
露軍事専門家
関連ニュース
戦闘経験豊富な抑止力 韓国に初着陸の米爆撃機B52が公開
米国、核実験場で爆発伴う「探知テスト」実施 露下院がCTBT批准撤回の日
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала