【解説】ロシアにあって日本に欠けている決定的な5つの違い
2023年11月22日, 15:55 (更新: 2023年11月22日, 17:15)
© Sputnik / Kristina Kormilitsyna
/ サイン
ロシアで10年以上の生活経験のある筆者が、ロシアにあって日本に欠けている決定的な5つのポイントをピックアップしました!表面的な違いだけではなく、重大な歴史認識の違いもあります。
食事の大部分が健康的
大部分の食事が健康的であること ロシアに来て一番に、日本と違うと思うのは、食品の販売方法です。ロシアではまだ食材を自由に取引できる市場が残されています。 野菜も果物もキロ単位の量り売りで、トマトなども高くても1kg(1キロ)300円位、キャベツなどは1kg100円位で買えることができ、リーズナブルです。
モスクワの食料品市場
© Sputnik / Vitaliy Belousov
/ 加えて、日本では農薬をたっぷり使った野菜が一般的ですが、ロシアの農産物には化学的な農薬は基本つかわれていないといわれています。 日本で、無農薬の野菜や果物を購入しようとすると、なかなか売っていないので、これは大きな違いだと思います。
そして、外食産業でも、ほとんどのロシアのカフェ、レストランでは、今でも手作りで、そのレストランで一から調理している料理を提供しています。日本のように化学調味料や保存料を多用するという事もないので、安心して食事ができます。価格も、外食産業が近年一般化されてきたこともあり、日本で外食するよりもだいぶ安く食べることができます。
日本の場合はチェーン店から個人の料理屋に至るまで、工場生産の出来合いの料理や漬け物、冷凍食品を多用して様々なコストを下げる努力がされていますが、その結果決して健康的とは言えない外食産業ができてしまっていますね。私はロシアで外食をするたびに、手作りの料理はやはりおいしいし、安心して食べられるなと感じています。
マスクを嫌う風潮
日本とは違って、ロシアでは2020年からのコロナ騒ぎが始まってからも、マスクを愛用する人たちというのは限定的でした。 法律で、客も店員もマスクをした状態でなければ支払いしてはいけないと定められたせいで、スーパーなどの店内では一時期マスクをする人たちが多くなった時期もありした。
しかし、マスクをする意味がないとよくわかっている屋外では、ほとんどの人がマスクを外して歩いていました。 また、私の知る限り、小学校などでは子どもたちにマスクの装着を強制するという事は一度もなく、確かに当初から、コロナは若年層には安全だと言われていて、非常に科学的な対応をしていたと思います。
また、なぜか2022年3月のウクライナへの特別軍事作戦開始後は、モスクワをはじめロシア中で、マスク装着に関する取り決めが解除され、屋内でも屋外でもほとんど誰もマスクをしないという状態になっています。
私の知る限り、日本でマスクを外すようになったのは、2023年5月のゴールデンウィークあたりからでしたから、マスクを大好きな日本人と、マスクを嫌っているロシア人とで、大きな違いがありますね。
水はけが悪くて洪水になる道路
ロシアの道路ではちょっと雨が降るとすぐに大洪水のような状態になります。雪解けの時期になると、モスクワでさえほとんど洪水のような状態になることがあります。モスクワやペテルブルグ、その他の大きめの都市の地下には、実は広大な地下トンネルであったり、地底都市のような地下構造物が広がっていると、一部ではささやかれているロシアの町々です。
日本の完璧に整備された地下の下水道がいつ整備されたのかも不思議な話ですが、地下にたくさんのトンネルのあるロシアの町々で、下水の排水がうまく機能していないというのも、不思議な違いですね。
半地下の建物と雨水ガードがついて大部分地中に埋まった窓
ロシアのインターネットを検索していくと、近年、公式の歴史の見直しを行っている独立系の研究者が多数いることがわかります。彼らの発見の中で最も顕著なのは、ロシアのアンティーク調の建物のほとんどの一階部分が半分地面に埋まっているという事でした。ロシアの建物はどこもかしこも、この一階部分が不自然に埋まった建物ばかりです。しかも、わざわざその半分以上埋まった窓に雨水が流れ込まないようにガードする細工までしています。
© 写真 : 遠藤雅志半地下の建物
半地下の建物
© 写真 : 遠藤雅志
そのように建設したと考えると、余りに不便なうえに、わざわざ地下室を設けるような建設だとコストがかさみます。非常に不思議な現象です。5~8メートルほど、建物が粘土層に埋まっているという事にロシアの研究者たちは気が付いたのです。
日本ではちなみに、そこら中にこういう建物があるわけではありませんが、日本の各都市にちょくちょく見られるアンティーク調の建物の多くが、やはり同じように半地下になっています。
実はロシアばかりでなく世界中にこういった建物が散見されますが、土が5メートル以上積もるような、何かがあったのでしょうか? 不思議ですね。
豪華絢爛な地下鉄駅
© Sputnik / Igor Russak
サンクトペテルブルクの地下鉄「インターナショナル」駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄「インターナショナル」駅
© AFP 2023 / Olga Maltseva
サンクトペテルブルクの地下鉄ナルフスカヤ駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄ナルフスカヤ駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄アドミラルテイスカヤ駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄アドミラルテイスカヤ駅
モスクワの地下鉄キエフスカヤ駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄「インターナショナル」駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄ナルフスカヤ駅
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サンクトペテルブルクの地下鉄アドミラルテイスカヤ駅
モスクワの地下鉄キエフスカヤ駅
ロシアやサンクトペテルブルグで多くの人の目を引くのが、豪華絢爛な地下鉄駅です。 大理石でできていたり、モザイク絵になっていたり、アンティーク調の柱があったりと、まるで博物館のような様子です。
モスクワの地下鉄が開業したのは1935年なのですが、実はこれは大阪の地下鉄が開業した2年後で、大阪の方が早かったのです。モスクワの地下鉄駅の工事では、地下鉄の第一期工事の計画が認可されたのはなんと、1933年のことでした。 この2年間余りの期間で開通にこぎつけたのは、1区間に支線を伴うものだったそうです。11.6kmの長さで、13の駅があったそうです。1933年から1935年の短期間の工事で、これだけのトンネルを作り、さらに、美術館に間違えられるような見事な装飾、内装を伴った地下鉄を開業させるというのは、とてつもない仕事と思います。
© Sputnik / Boris Babanov
モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
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モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
© Sputnik / Anatoliy Garanin
モスクワの地下鉄建設
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モスクワの地下鉄建設
モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
© Sputnik / Denisenko
モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
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モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
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モスクワの地下鉄建設
モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
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モスクワ地下鉄(アーカイブ写真)
モスクワの地下は、たくさんの地下構造物があるといわれて、表に顔の出ている建物も、古いものはほとんど、一階部分が半分は埋まっています。 恐らく、地下にはたくさんの構造物が埋まっている中で、わずか2年程度の工期で、見事な地下鉄を仕上げるというのは素晴らしいことですね! 大阪の地下鉄も随分と早い時代に開業が始まっていますが、モスクワやペテルブルグほどの豪華さはありませんね!