Военный самолет и вертолеты на авиабазе морской пехоты Футенма, Окинава - Sputnik 日本, 1920
沖縄の米軍基地問題
第二次世界大戦末期に米軍に占領された沖縄には、1972年に日本に施政権が返還されて半世紀以上が経った今も31の米軍基地が残る。総面積は1万8609ヘクタールと沖縄の8パーセントを占めており、全国の米軍専用施設の面積の7割が集中。かつては朝鮮戦争の後方拠点として使用され、現在は中国と対峙する米軍の最前線拠点となっている。沖縄では長年、米兵による犯罪や米軍機の事故、騒音被害など様々な問題に悩まされてきた。これらを背景に、世界一危険といわれる普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題では、移設が唯一の解決策とする国とそれでは根本的な問題解決にはならないとする沖縄県が対立を深めている。

【人物】抗議の目標は、沖縄を再び戦場にさせないこと=政治活動家・山城博治さん

© 写真 : Social media page of Justice for Hiroji 山城博治さん
山城博治さん - Sputnik 日本, 1920, 30.11.2023
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沖縄県の米軍基地前での「座り込み抗議」で知られる政治活動家の山城博治さん。スプートニク特派員は山城さんにインタビューし、沖縄の主要な問題は何か、日本の大手メディアはなぜ沈黙を続けるのかについて話を聞いた。
スプートニク:沖縄の抗議活動家のなかで、山城さんは最も有名な人物の一人ですが、抗議活動の出発点はいつ、何から始まりましたか?

山城さん:私は子供の頃から、親父から戦争の話を聞いて育った。大変だったと。親父は軍人じゃない。少年兵として戦争に持っていかれて、爆弾を背負ってアメリカの戦車の下に突っ込む人間爆弾として塹壕に隠れて、戦車が来たら爆弾を背負って突っ込む。

最初、日本軍は宜野湾の高須高台というところでアメリカのシャーマン戦車を34台やっつけたんだ。ところがその後、戦車はそのままじゃなくて、前に歩兵がついて来て、突っ込んでくる日本の自爆テロリストたちを全部やっつけた。それで作戦は終わった。親父は助かった。親父は爆弾突っ込んで戦車に突っ込むことはなかった。

 その後沖縄の南部の島尻に逃げこむ日本人と一緒に逃げて、あちこち撃たれて、1週間くらい倒れて、ほとんど死んでいるのに、米兵に捕まって命を助かった。ハワイに送られて、傷を手当てされて生き返って帰ってきた。非常に複雑な親父は戦争を嫌い、当然。それから日本も嫌い。日本人嫌い。アメリカには複雑。助けてもらったが、戦後の沖縄はアメリカに占領されているから。そんな話を聞きながら育った。戦争だけはNOという、そういう思いが私の中にある。

スプートニク:現在、沖縄にとって一番大きな問題は何ですか?

山城さん:アメリカが沖縄を占領したこと。広大な基地。しかも法律的に自由に使える。台湾も韓国もかなり制限があるけど、沖縄は全くフリー、アメリカがやりたい放題やる。だから、私たちは自由勝手なアメリカの下に今置かれている。それを日本政府が認めていること。私たちに表面の自由はあるけど、本当の意味での自由はない。

スプートニク:本当の自由というのは何だと思いますか?

山城さん:戦争の脅威から解放されること。沖縄は戦前もそう。米軍支配下の27年もそう。ずっと軍事と戦争の脅威と繋がれている。だから私らが求めるものは自由に生きられること。平和で生きられること。国際社会と友好でいられること。

 でも、ずっとアメリカから「中国、朝鮮、ロシアは敵だ」と。私たちは仲良くいたい。万国津梁(ばんこくしんりょう)。世界中と交易をし、平和に暮らす琉球の民。琉球のドリームはそれ。

スプートニク:アメリカがやり放題という現状ですが、日本政府は何らかの対策をしていると思いますか?

山城さん:しない。戦争で負けたからでしょう。日本の戦後の骨格はGHQ (連合国軍最高司令官総司令部)が決めた。国連軍と称して日本に居座った。でそこで今日米地位協定というアメリカと日本の密約があって、その中で全部決められる。

 だから地位協定の中で話されることはアメリカの意向、日本政府は物を言わない。だから私は、沖縄の人は多くはだまされていると思う。表向きの日米関係とか言うけど、全然日米関係はない。アメリカが言う通り、沖縄は自由にどうぞと。

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スプートニク:抗議活動のなかで、沖縄県からのサポートを感じたことがありますか?

山城さん:今回の集会は玉城デニーさん(沖縄県知事)が推してくれた。だから成功した。1万人も集まった。デニーさんがやっぱり成功させようと言ってくれたからだと思います。

スプートニク:沖縄メディアとか日本の大手メディアからは取材されたことはありますか?抗議活動がテレビなどで報道されたことはありますか?

山城さん:県内のマスコミ「沖縄タイムス」、「琉球新報」はほとんど毎日のように書いてくれる。でも、東京の「朝日新聞」、「毎日新聞」、「読売新聞」っていうのはまだなし。 少しあるのは「東京新聞」「共同通信」くらい。

スプートニク:どうして大手メディアは報道しないと思いますか?

山城さん:新聞社が腰砕けになっているから政府に反対しない、表向きは多少やるけど、本質的な意味で、本当の意味でのマスメディアではない。

 なぜアメリカにこれだけの軍事予算を注ぐのか。なぜアメリカの言うままに中国とロシアと向き合うのか。日本には日本の独自の外交がある。日本の歴史がある、関係があるのに、仕切ってるのはアメリカ。

 こういう国は隷属国家、奴隷国家で、日本は戦後80年近くたってずっとそれをやってる。自立しようとしない。そこがやっぱり新聞社にも影響してる。テレビにも影響してる。日本のテレビはもうテレビじゃない。

スプートニク:いつ、何をきっかけにして座り込み抗議が適切だと思われたのですか?

山城さん:思うも思わないも、一番いいとか悪いとかじゃない。計算づくではない。力がないから、私たち。何もないんだから。

 最初に座り込んだのは2007年、アメリカの軍艦が石垣、与那国島に入ってきた。私は沖縄の島々を軍事利用するなって。向こうに行った。一人だから何もできない。だから座り込み。米軍に「帰れ!」「ここに来るな」という運動だよね。

 そしたら「そうだ!」という人が出てくる。10名、20名で座り込む。それが運動のスタート。辺野古でも高江でも普天間でもみんなそう。示し合わせはしていない。のぼりを持って座る。反対。そういうスタイルだよね。

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スプートニク:抗議中に警察の「弾圧」を感じたことがありますか?

山城さん:私は刑務所(拘置所)の5ヶ月を見たんだから。

スプートニク:沖縄の警察により逮捕されたんですか?

山城さん:そう、形はね。でも指示は東京から来てる。山城抑えろって。「あいつは危ないから捕まえろ」というのは、多分命令は東京から来ている。私の感じでは沖縄の警察はその酷くない。

 沖縄警察もやっぱり激しいけど、辺野古が始まってから、警視庁から100~200人も来たの。沖縄の警察に「ちゃんとやれ、しっかりやれ、厳しくやれ」という風に命令したんだと思うね。

 彼らが来てから沖縄の警察は目の色が変わった。だから、沖縄の警察も後ろから見張られてたな。「手抜きするな。しっかりやらんと承知しない」というふうに東京の警察庁から言われたと思います。

 私も逮捕されて5ヶ月も入れられて、裁判されて。私は今前科者、犯罪者だ。日本政府がやったんだよ。沖縄の人々は私のことを犯罪者とは思わない。

スプートニク:その時、実際は何をしたのですか?警察側には何をしたか説明はありましたか?

山城さん:辺野古のゲートの前で1000個ブロックを積んだ。トラックが入ってくるを止めるためにブロックするんだよ。これは威力業務妨害。それから高江で、彼らが我々が進入するのを止めるために山の中のあちこちに有刺鉄線を張ってあったの。通れないから、その引っぱっている有刺鉄線をペンチで切っちゃった。器物損壊だ。

 それから防衛局職員の件、あそこでも激しく山を崩していたから。私が生まれたし、こんなことをやっていいのか。防衛局職員に「こっちこい!」と言って、捕まえて話を聞こうとした。公務員に暴力を振るったっていう公務執行妨害とか。

 私からすると、どっちもどっちでしかないんじゃないかと。君たちがやったことに比べれば、私はそれを止めるために必死になっていただけで、そのことをずっと裁判所でも訴えたけど。ひどいのは政府だと。森をこわし、海をこわした。リーダーである私は抵抗するしかないじゃないか。何が悪いかと言って裁判所で訴えた。犯罪者は政府だ。私じゃない。日本政府だ。だってずっと言ってきた。そんな裁判を3年やった。最高裁判所まで行った。でもダメだった。

スプートニク:抗議活動の目標とするものは何ですか?

「沖縄を戦場にさせない。もう一回戦争をさせない。それが最大。だから『自衛隊出て行け!米軍出ていけ』は言えない。力関係で勝てないので。だけど戦争を止めることはできると思う。『沖縄を戦場にするな』、『沖縄から戦争に行くな』ということはまだ言える。そういうことを運動の柱にしようと思っている」

山城博治
政治活動家
また、山城さんはスプートニクの読者へのビデオメッセージで、「平和な日本を守っていきましょう」と訴えた。
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