「開催前にすでに妥当性がなかった」 専門家らがウクライナ会議の結果を斬る

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「開催前にすでに妥当性がなかった」 専門家らがウクライナ会議の結果を斬る - Sputnik 日本, 1920, 18.06.2024
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6月15~16日、スイスのビュルゲンシュトック市で開催されたウクライナ平和会議では、会議の主催者の発表によれば、参加したうちの11カ国は、共同声明への署名を行わなかった。その後、イラクとヨルダンの2カ国が声明への署名を取り下げた。
スプートニクはサミットの結果について、複数の専門家に見解をたずねた。
スイス人記者で全州議会議員のギ・メッタン氏は、会議は外交の敗北で終わったとみなしている。

「総括のコミュニケで繰り返されたのは、今まで我々がすでに聞かされてきたことだったし、次の会合にはロシアが参加せねばならないということも、最初から我々は分かっていたことだった。これはまずい結果だ。一体何のためにこんな会議まで開いたのかと聞きたくなる」

メッタン氏は、西側諸国はロシアとウクライナの和平について話し合う準備ができておらず、それが故にプーチン大統領の和平案は会議で即座に拒否されたと指摘している。
マレーシア人で地域戦略が専門のアズミ・ビン・ハッジ・ハサン博士は、スイスの会議は開催の前にすでに妥当性を失っていたと指摘している。
ハサン博士は、ウクライナを公然と支持している国々でさえ、「この種の会議をロシアの参加なし主催するのは非建設的だという意見を表明している」と強調した。

「会議自体は明らかに閉鎖的な形式で行われたため、学術界にはその結論を完全に分析することが叶わない」

CIS研究所のウラジーミル・ジャリヒン副所長は、同会議が世界の主要国の分裂を示す指標となったとみなしている。

「ウクライナ情勢への結束を示すことで、世界の大半が、国際プロセスにおける米国の主導的役割を支持し続けているところを見せつけたい願望があった。だが、その代わりに、西側メディアも指摘しているように、ウクライナに関しては世界の主要国の間は明らかに分裂していることが示されてしまった」

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