4島、2島? 石破首相、プーチン・安倍会談について答弁

© AP Photo / Eugene Hoshiko4島、2島? 石破首相、プーチン・安倍会談について答弁
4島、2島? 石破首相、プーチン・安倍会談について答弁 - Sputnik 日本, 1920, 02.12.2024
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日本の石破茂首相は2日、国会で所信表明演説に対する代表質問の答弁に臨んだ。立憲民主党の野田佳彦代表から南クリル諸島(日本でいう北方領土)について、「安倍元総理が4島返還論から2島返還論に舵を切った2018年のシンガポール合意はどのような位置付けなのか?」と問われると、あくまでも日本政府の立場は「4島で一貫している」との認識を示した。

「平和条約交渉の対象は、4島の帰属の問題であるという点で我が国の立場は一貫している。これまでもシンガポールでの合意を含めロシア側と粘り強く交渉を進めてきた」

シンガポール合意は2018年11月、当時の安倍晋三首相とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の会談での成果の通称。4島帰属の解決を明記した1993年の東京宣言から、2島譲渡のみが明示されている1956年の日ソ共同宣言に交渉の基礎を移すことで合意。公式発表こそないものの、これは事実上の「2島返還論」への転換で、日本側の大幅譲歩とみられていた。
石破首相は29日の所信表明演説で、「日露関係は厳しいが、政府として北方領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持する」と述べていた。
この発言を受け、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は「日本が西側諸国の非友好的路線に同調していることが、平和条約交渉を阻害している」と指摘した。
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