ロシア開発のがんワクチン 2025年にも登場 主な特徴と現状

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アーカイブ写真 - Sputnik 日本, 1920, 28.01.2025
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ロシアが新たに開発のがん治療ワクチンとは、患者個人に合わせて作られ、無償で提供される。スプートニクはワクチンに関するあらゆる情報を集めた。
このワクチンは悪性(がん)細胞を識別し、免疫系に対し、それを破壊するように働きかける。ワクチンには高濃度の標的抗原が含まれている。ワクチンは筋肉または腫瘍に直接注射する。これによって、患者の免疫系が強力に強化される。
がん治療ワクチンは患者一人一人に合わせて作られる。専門医が人工知能を使ってがん腫瘍のパラメーターを調べ、得られたデータに基づいて約1週間でワクチンを作成する。
前臨床試験は9月に終了。その結果、動物の腫瘍は80%減少した。結果の発表についてプーチン大統領は、同ワクチンの導入は「ブレイクスルー」になると述べた。
がんワクチンの価格は30万ルーブル(約48万円)となるが、患者はこれを無償で受け取る。
ワクチンの開発にはCOVIDワクチンの「スプートニクⅤ」を開発したガマレヤ研究所が参加。2024年、同研究所のアレクサンドル・ギンツブルグ所長は、ワクチンの土台に用いた技術は「普遍的」で、あらゆる種類のがん治療に適すると保証している。
治療薬でありながら「ワクチン」という名称がつけられたのは、ロシア保健省のカプリン悪性腫瘍主任医の説明によれば、予防ワクチンが毒性を弱めた微生物から作られることに類似し、同薬が毒性を薄めたがん細胞から作られるという、その製造方法に由来している。
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