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3日に再開された通話は20分におよび、双方は2月9日に開幕する平昌冬季五輪に北朝鮮選手団が参加することに関する協議の技術的詳細について話し合った。北朝鮮と韓国は、より詳細な話し合いを行うために南北軍事境界線にある板門店で実施される可能性のある協議について議論したはずだ。聯合ニュースによると、韓国大統領府は、北朝鮮の選手数千人を輸送するために同国の港へクルーズ船を派遣する用意を表した。
ロシア科学アカデミー極東研究所・朝鮮研究センターの アレクサンドル・ジェビン所長は、これは非常にポジティブなシグナルだとの見方を示し、次のように語っている-
「最も焦眉の問題は、もちろん北朝鮮選手団のオリンピックへの参加だ。特に韓国がこれに関心を持っている。なぜなら北朝鮮の選手がオリンピックに参加した場合、北朝鮮が朝鮮半島の緊張を悪化させる措置を講じることはなく、オリンピックは落ち着いた状況の中で行われるため、韓国はこれをある種の保険とみなしているからだ。だが他にも直通回線の再開、韓国が発動した対北朝鮮制裁の解除、政治対話や人道的接触の再開、南北離散家族の再開など、たくさんの問題がある」。
またジェビン氏は、全世界が北朝鮮と韓国間の対話確立に関心を持っていると述べ、さらに次のように語っている-
「もし協議が行われ、2000年代に存在した広範囲におよぶ南北接触の再開という面で何らかのポジティブな継続的動きがあるならば、これは朝鮮半島における軍事的危険性の減少につながる可能性があり、全世界にとって極めてポジティブな現象となるだろう。ロシアもこれに関心を持っている。なぜなら我々の国境で軍事紛争が勃発するリスクが低下するからだ。」
もしこれが核戦争という危険性をはらんでいなければ、政治的幼稚さをからかうこともできるだろう。米議会が不吉な核ボタンをトランプ大統領から隠そうとしている理由がこれであるのは明白だ。民主党のテッド・ リュー議員はツイッターで、エドワード・マーキー上院議員と一緒に作成した法案の支持を呼びかけた。同法案は、議会の承認なしに米大統領が先制核攻撃することを禁止している。